こんにちは!保育士・心理士として、保育と療育の両現場で働くシロクマ先生です。
この記事では、1歳児・11月の月案(月間の保育指導案)の文例をご紹介します。
体調を崩しやすい時期であることを考慮しながら、戸外遊びの機会を設けて日々を楽しく過ごせるようにしていきましょうね。
目次
1歳児の月案・11月の作成ポイント
☆寒暖差に留意し、健康で快適に過ごせるようにしよう。
☆子どもが自分でしようとする気持ちを尊重しながら関わっていこう。
保育目標
- 身のまわりのことを自分でしようとする意欲を大切にし、満足感を得られるようにする。
- 身近な自然にふれ、探索活動を楽しむ。
先月の子どもの様子
- 使っていたおもちゃを、自分で片づける姿も見られるようになってきた。
- 簡単な生活の流れをつかみ、行動できるようになってきた。
- 友達のしていることやおもちゃが気になり、取り合う姿も見られるようになってきた。
11月の行事
- 誕生会
- 身体測定
- 避難訓練
- 保育参観
11月のおすすめ絵本
『くだもの』作:平山 和子
保護者との連携
- 朝夕の気温差を考慮し、調節しやすい衣服を準備してもらい、睡眠や食事をしっかりとるように声をかけていく。
- 保育参観等の行事を通じて、子どもの成長や園生活の姿について具体的に知らせる。
食育
- 手洗いやエプロンをつけようとするなど、自分でできることは自分でしようとする。
- 食材の名前をたずねながら、興味・関心をもって食べる。
体調管理・保健および安全
- 体温調節がむずかしい時期を考慮し、一人ひとりの子どもをていねいに観察しながら、こまめに衣服の調整や水分補給を行う。
- 避難訓練の実施や緊急時の具体的行動および手順、職員の役割分担など改めて確認しておく。
職員間の連携
- 保育環境の見直しや、配慮事項などについて、園全体で話し合う。
- 子ども一人ひとりの状態や援助を職員間で共有し、子どもたちが生活や活動に戸惑わないようにする。
養護
生命の保持
ねらい
- 一人ひとりの健康状態を把握し、成長発達に合わせて適切に対応する。
- 清潔さを保つとともに、体調の変化に留意し、健康で快適に過ごせるようにする。
予想される子どもの姿
- 疲れや熱があるときなど、機嫌が崩れやすくなることもある。
- 鼻が出たことを保育者に伝える。
配慮および援助
- 季節の変わりめであることを考慮しながら、一人ひとりの体調に合わせた生活をおくれるように配慮する。
- 手洗いや鼻をふくなど、保育者が清潔さに気づけるよう関りながら、伝えていく。
情緒の安定
ねらい
- 衣服の着脱の際に、むずかしいところは保育者に手伝ってもらいながら、自分で着替える満足感を味わう。
- 保育者に励ましてもらいながら、身の回りのことを自分でしようとする。
予想される子どもの姿
- 自分でできるところはやってみようとする。
- できたことに喜び、保育者に教えようとする。
配慮および援助
- 手伝うタイミングを子どもの様子を見ながら、援助していく。
- 自分でできたことに、喜びを感じられるような言葉かけをしながら関わっていく。
教育
健康
ねらい
高:保育者に促されて、苦手な物も自ら食べようとする。
中:スプーンを使って意欲的に食事をとり、食材の名前に興味を持ちながら、喜んで食べようとする。
低:スプーンを使って意欲的に食事をしようとする。
予想される子どもの姿
高:保育者の声掛けにより、1回は頑張って食べようとする・
中:気になる食材を、保育者に聞いてみる。
低:スプーンを使うことを楽しみながら食べる。
配慮および援助
高:無理なく食べられるような声掛けをしていく。
中:意欲的に食べる姿を尊重し、言葉を添えながら食事をとれるようにしていく。
低:こぼしながらも、スプーンですくって食べようとする姿を認めてあげる。
人間関係
ねらい
高:園の生活の仕方に慣れ、きまりがあることに気づく。
中:友達に興味を示し、ごっこあそびや見立てあそびを楽しむ。
低:保育者や友達と一緒に興味のある遊びを楽しむ。
予想される子どもの姿
高:決まりに気づき、守ろうとする。
中:保育者も一緒に遊びながら友達と、ごっこ遊びを楽しむ。
低:友だちのしていることが気になり、保育者と一緒に遊んでみようとする。
配慮および援助
高:子どもの手本となるような行動や言動を意識しながら、保育に努めていく。
中:友だちとのトラブルが増えるので、少人数で分かれてあそべるような環境を提供していく。
低:一緒に遊べるよう仲立ちしながら、お互いが楽しく遊べるよう関わっていく。
環境
ねらい
高:木の実や木の葉を飾ったりあそびに使いながら、自然物に親しみ、 興味・関心をもつ。
中:指先を使った遊びを、繰り返し楽しむ。
低:戸外に出かけ、さまざまな自然にふれることで興味・関心をもつ。
予想される子どもの姿
高:持ち帰ったもので、遊ぶことを喜ぶ。
中:指先を使った遊びに熱中し、一人で何度も集中して取り組む。
低:自分から様々なものに気づき、興味・関心を広げていく・
配慮および援助
高:拾ったものを持ち帰れるよう、袋などを事前に用意しておく。
中:子どもが自分でしようとする場面は、見守りながら関わっていく。
低:危険なものに触れないよう注意しながら、子どもの興味関心を育めるよう見守っていく。
言葉
ねらい
高:友達とかかわる中で、自分の気持ちを言葉で伝えようとしながら、簡単なやりとりを楽しむ。
中:絵本の読み聞かせや保育者との会話から、様々な言葉にふれる。
低:ゆったりとした雰囲気のなかで保育者とかかわりながら、多くの言葉を獲得する。
予想される子どもの姿
高:保育者の仲立ちもありながら。言葉で伝えようとしてみる。
中:保育者の言葉をよく聞き、自分でも言ってみようとする。
低:聞いたことのある言葉を話し、伝えようとする。
配慮および援助
高:友達とのかかわりのなかで、必要な言葉を知らせていく。
中:絵本を読む際、声の抑揚や間、テンポなどに気を配る。
低:優しく声かけをしながら、語彙の獲得につなげていく。
表現
ねらい
高:声をかけ合いながら、ごっこあそびを楽しむ。
中:ままごとや簡単なやりとりを通して、生活の模倣あそびや再現あそびをする。
低:簡単な曲に合わせて、からだを動かすことを楽しむ。
予想される子どもの姿
高:友達と声を掛け合い、保育者に見守られながら一緒に遊んでみる。
中:自分の経験したことや知っていることを、ごっこ遊びでやってみようとする。
低:知っている曲に耳を傾け、体を動かそうとする。
配慮および援助
高:友達とふれあう喜びを味わえるような関わりをしていく。
中:玩具の取り合いなど、それぞれの気持ちを言葉にして共感しながら、お互いが気持ちよく過ごせるように配慮する。
低:同じ動きができるよう、保育者がやって見せながら楽しく取り組めるようにする。
保育者の評価・反省(振り返り)
・子どもたちが自分でするところ、保育者が見守り手助けするところを、子どもたち一人ひとりの発達に合わせて、かかわることができたか?
・子ども一人ひとりの興味や関心に合わせた環境設定や援助ができたか?
クラスや園によって月案は異なるもの♪
違う月の内容なども参考にしながら、子どもたちの発達状況やクラスにいる子どもたちの月齢に合わせて作ってくださいね。
11月のおたより例文
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