こんにちは!保育士・心理士として、保育と療育の両現場で働くシロクマ先生です。
この記事では、2歳児・10月の月案(月間の保育指導案)の文例をご紹介します。
この時期に、運動会を行う保育園も多いのではないでしょうか?園によっては、乳児クラスは参加をしないこともありますね。
少しずつ寒くなってくるので、気温には十分配慮しながら、乳児も体を動かす機会を十分とってあげるといいですね☆
目次
2歳児の月案・10月の作成ポイント
☆気温の寒暖差に配慮しながら保育していこう。
☆子どものやりたい気持ちや甘えたい気持ちにしっかり共感しながら、かかわっていこう。
☆秋を感じることができるような体験を通して、豊かな感性を育めるようにしよう。
保育目標
- 自分が見たことや思ったことを自分なりにことばにして、保育者や友だちに伝えようとする。
- 季節の草花や生きものに興味をもち、かかわりをもつ。
先月の子どもの様子
- 保育者に尿意を伝えてトイレに行く子が増え、おむつの子も伝えられるようになった。
- 友達と一緒に遊ぶ中で、気持ちのぶつかり合いを経験し、相手の気持ちに気づいたり、 どうしたらよいかと考えたりする姿が見られた。
10月の行事
- 誕生会
- 身体測定
- 引き取り訓練
- 運動会
10月おすすめ絵本
『14ひきのあさごはん』作:いわむら かずお
保護者との連携
- 保育の取り組みのなかで育つ子どもの姿を、掲示物を通して保護者と共有する。
- 「自分で」という気持ちとともに、できることも多くなってくるが、甘えたい気持ちも受けとめていくことの大切さも伝えていく。
食育
- 野菜の名前や形に興味をもち、食べてみようとする。
- 旬の野菜など、さまざまな食材に興味をもち、意欲的に食べようとする。
体調管理・保健および安全
- 健康に過ごせるよう、気温の変化や活動に応じて衣服の調節を行っていく。
- 室内が乾燥しないよう、加湿器をつけて調節をしていく。
職員間の連携
- 保育の目的や取り組みを担任間で共有し、目的を明確にしながら保育を進める。
- 子どもが自ら意欲的に動けるよう、発達に応じた環境や子どもの成長に合わせた流れを確認する。
養護
生命の保持
ねらい
- 身のまわりを清潔に保つ心地よさを感じ、自分でやってみようとする。
- その日の気候や、気温に合わせた衣服の調節を行うようにする。
予想される子どもの姿
- 手が汚れたり鼻水が出たりした時に、自分でやってみようとする。
- 好みの衣服を交換したくないと着替えない時もある。
配慮および援助
- 一緒に身なりを整えながら、自分でやろうとする姿を認め、援助していく。
- 気温や湿度に配慮しながら着脱を促し、自分で体調管理を行えるようにしていく。
情緒の安定
ねらい
- 生活やあそびの中で、友達とのかかわりを通してやりとりをする楽しさを味わう。
- 「自分でできる、やりたい」という思いを認め大切にしながら、必要に応じて援助していく。
予想される子どもの姿
- 友達を自ら誘って、遊んだり仲間に入れたりする。
- できない時は自分から「手伝って」と伝える。
配慮および援助
- 友達に親しみをもち、自分の思いをことばで伝えていけるよう仲立ちしていく。
- 一人ひとりに合った援助を行い、できたときにはほめて自信につなげていく。
教育
健康
ねらい
- 鼻水が出ていたら拭き、シャツをズボンに入れるなど、身なりを整える。
- テーブルを拭くなど、身のまわりの環境に関心をもち、整えようとする。
予想される子どもの姿
- 自分で気づいて、鼻をかんだり、シャツを入れたりしようとする。
- 保育者の様子を見て、一緒に手伝おうとする。
配慮および援助
- 鼻のかみ方やシャツの入れ方を一緒にやったり、手を添えながら、自らやる意欲が育つようかかわる。
- 拭き方を見せるなど、子どもが興味をもっていることをやって見せる。
人間関係
ねらい
- 一緒に同じ遊びを共有しながら、会話やかかわることを楽しむ。
- 保育者や友達と、かけっこやおにごっこなど、簡単なルールのある遊びを楽しむ。
予想される子どもの姿
- 子ども同士で友達に話しかけ、会話を楽しむ。
- 保育者と一緒に遊びながら、ルールに気づいていく。
配慮および援助
- 友達とかかわって遊べるあそびを提供し、仲立ちしながら楽しめるようにする
- 保育者も一緒に遊びながら、安全な遊び方やルールを具体的に知らせていく。
環境
ねらい
- どんぐりや葉っぱなどの自然物に触れて、秋ならではの体験を楽しむ。
- 虫の鳴き声や風などの雰囲気から、秋の自然を感じる。
予想される子どもの姿
- 戸外で拾ってきたドングリなどを大切にし、家庭に持って帰る。
- 自分で気づいたことを保育者や友達に教える。
配慮および援助
- 散歩や戸外活動のなかで、落ち葉拾いや木の実集めなど、自然物に触れる機会をつくる。
- 子どもが気づいた、秋の自然や季節の変化、発見や驚き、喜びを受けとめ共感していく。
言葉
ねらい
- 自分の思いを伝える、相手の気持ちを聞く、を通して言葉のやりとりができるようになる。
- 絵本や紙芝居の、簡単な物語を理解し、聞くことを楽しむ。
予想される子どもの姿
- 一緒に遊びながら、友達に自分の思いを伝えあう。
- 物語をごっこ遊びに取り入れたりする。
配慮および援助
- 話をゆっくり聞き、応答的にかかわり、会話をする楽しさを実感できるようにする。
- 子どもの興味に合わせ絵本や紙芝居を選びながら、読み聞かせ方を工夫する。
表現
ねらい
- 落ち葉など秋のもので、のりを貼って、自分の作品ができた喜びを感じる。
- 砂場で感じたことや想像したことを表現して、見立て遊びをしたり、砂の感触を楽しむ。
予想される子どもの姿
- 指で塗るのりを嫌がる子もいる。
- 砂場で友達とシャベルを交換しながら一緒に遊ぶ。
配慮および援助
- 子どもが自由に思いを表現した作品を、他者に受けとめてもらう喜びを味わえるようにする。
- 砂の感触 を「サラサラ、ジャリジャリ」など言葉にして伝え、子どもが感じたことを表現できるようにする。
保育者の評価・反省(振り返り)
・子どもが自らやろうとする姿を認め、援助することができたか?
・子どもの言葉や表情から思いを汲みとりながら、応答的にかかわることができたか?
・秋ならではの活動を通して、季節の自然物に興味をもてるような声かけや環境構成を提供できたか?
クラスや園によって月案は異なるもの♪
違う月の内容なども参考にしながら、子どもたちの発達状況やクラスにいる子どもたちの月齢に合わせて作ってくださいね。
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