こんにちは。保育園勤務経験16年のライター平あかりです。
11月23日は勤労感謝の日です。働く人に感謝する日、と思っている保育士さんも多いでしょう。もちろん「感謝する日」という理解であっていますが、実は宮中で行う行事が由来だと知る人は、少ないのではないでしょうか?
この記事では勤労感謝の日の由来・子ども向け説明・おすすめの活動と絵本を書いています。
目次
勤労感謝の日とは
勤労感謝の日は1943年に制定された国民の祝日です。一年で最後の祝日になります。
「勤労を尊っとび(たっとび)、生産を祝い、国民が感謝しあう日」となっています。
勤労感謝の日の由来
もともと勤労感謝の日は、宮中の行事である新嘗祭(にいなめさい)が執り行われる日でもあります。
新嘗祭の歴史は古く、日本書紀にも記録があるほどです。戦後、祝日を制定するときに勤労感謝の日となりました。今でも神社では新嘗祭が執り行われています。
今では農作物への感謝よりも、働く人たちへの感謝の方が強いイメージですね。働く人への感謝と同時に、食物へ感謝する日というのも子どもたちに伝えたいですね。
新嘗祭(にいなめさい)とは
子ども向け説明
乳児クラス(0歳児・1歳児・2歳児)
- 次のおやすみの日は勤労感謝の日といいます。お仕事している人や食べ物に「ありがとう」を伝える日なんだよ。
- 11月23日は勤労感謝の日です。お父さん、お母さん、給食の先生、荷物を持ってきてくれる人など、みんなのまわりでお仕事している人たちに「ありがとう」を言う日です。
幼児クラス(3歳児・4歳児・5歳児)
- カレンダーの赤い字の日は何の日か知っていますか?勤労感謝の日と言って、お仕事する人や食べ物にありがとうを伝える日です。
- 勤労感謝の日はお仕事する人に「ありがとう」を伝える日です。皆のまわりでお仕事してる人はどんな人がいますか?世の中には色々なお仕事があるんだよ。
ねらいの例
- 勤労感謝の日の由来を知り、いつもお世話になっている人に感謝を伝えよう。
- 自分のまわりの仕事をする人に思いをはせ、ありがとうを伝えよう。
- 仕事に興味を持ち、自分のお父さんお母さんがどんな仕事をしているか知ろう。
- 皆が毎日元気で過ごせるように、仕事をしている人たちにありがとうの気持ちを込めてプレゼントを作ろう。
おすすめの活動
子どもたちのまわりのお仕事している人に、感謝を伝えよう!
私が以前勤務していた保育園では「勤労感謝の日」をとても大事にしていました。「皆<が毎日元気に過ごせるのは、誰かの仕事のおかげ」という話をして、プレゼントを作ります。
勤労感謝の週に給食の先生、内科検診のお医者さんなどに渡しに行きましたよ。
おすすめ絵本
乳児向け(0歳児・1歳児・2歳児)
「こぐまちゃんありがとう」 作 わかやまけん こぐま社
こぐまちゃんがパパママのお手伝いをして「ありがとう」の意味を知っていく絵本です。ありがとうを伝えることの大切さや、言ったときのくすぐったい気持ちを伝えるのにぴったりです。
ありがとまと 作 わたなべあや ひかりのくに
お助けヒーロートマトマンが困っている野菜の仲間たちを助けていくストーリー。野菜がたくさん出てくるので、食べ物への感謝も育まれそうな絵本です。
幼児向け(3歳児・4歳児・5歳児)
「パパのしごとはわるものです」作 板橋雅弘 絵 吉田尚令 岩崎書店
きんにくもりもりのパパの仕事を知りたくて、後をついていくと、パパの仕事は悪役レスラー。パパの仕事を知り、葛藤する気持ちが描かれています。パパママがどんな仕事をしているか知らない子も多いですね。子どもたちが仕事に興味をもつきっかけになるでしょう。
「しごとば」 作 鈴木のりたけ ブロンズ新社
9つの職業の人たちがもつ、それぞれの城「仕事場」をリアルに丁寧に描いています。すし職人に歯医者さん、運転士…「仕事」という言葉が分かりにくい子も、この絵本を読めば仕事のイメージがしやすいでしょう。
まとめ
勤労感謝の日は仕事をしている人や食べ物に感謝を伝える日です。毎日子どもたちをみている保育士さん自身も、子どもに関わる仕事をしていることに誇りを持ち、自分たちを労う日にしてくださいね。