こんにちは!保育士・心理士として、保育と療育の両現場で働くシロクマ先生です。
この記事では、1歳児・8月の月案(月間の保育指導案)の文例をご紹介します。
夏本番!本格的に暑くなってくるこの時期。熱中症などには十分に気を付けて、水分補給をこまめに取りながら、夏ならではの体験ができるようにしましょう。

目次
1歳児の月案・8月の作成ポイント
☆自分でやりたい気持ちや、自分でできた喜びを大切にしながら、一人ひとりに合ったかかわりをしよう。
☆水あそびを通して感触あそびなど様々な体験が楽しめるような用具や材料をたくさん用意しよう。
保育目標
- 一人ひとりのことばにならない思いや甘えを受けとめ、夏を快適に過ごせるようにする。
- 保育者や友だちと、水あそびや感触あそびを楽しむ。
先月の子どもの様子
- 簡単な生活の見通しがわかり、自ら行動するようになってきた。
- 水遊びを喜ぶ子や、水しぶきが顔にかかることを嫌がる子もいる。
- 子ども同士のかかわりが増えたことで、玩具や場所の取り合いなどが見られるようになった。
8月の行事
- 誕生会
- 身体測定
- 避難訓練
- 夏祭り
8月おすすめ絵本
『ねないこだれだ』作:せな けいこ

保護者との連携
- 夏に多い感染症の情報を提供しながら、早めに治療してもらう。
- 汗をよくかく時期なので、吸水性がよく脱着のしやすい衣服の準備をしてもらう。
食育
- 食前、食後の挨拶を、保育者と一緒にことばやしぐさで行う。
- 暑さによって食が進まないときも、量を加減しながら食べようとする。
体調管理・保健および安全
- 気温や体調に留意し、室温や衣服の調節を行い快適に過ごす。
- 保育者も手洗いをこまめに行い、感染を防いでいく。
職員間の連携
- 水あそびの手順や方法、役割分担など随時確認し、危険のないようにする。
- 夏の感染症や対応方法について、理解しておく。
養護
生命の保持
ねらい
- 十分な休息や水分補給を行い、快適に過ごせるようにする。
- いろいろな食材に興味を持って、意欲的に食べてみようとする。
予想される子どもの姿
- 汗をかいたりして、疲れた様子がみられることが多くなる。
- 保育者に食材の名前を聞いたりする。
配慮および援助
- こまめな水分補給を心掛け、戸外活動の時間などに留意する。
- 「おいしいね」などの共感する言葉かけをしながら、「食べてみよう」という気持ちにつなげていく。
情緒の安定
ねらい
- 一人ひとりの子どもの思いを受けとめ、ていねいに言葉でこたえながら安心して過ごせるようにする。
- 食後、保育者と一緒、または自分で手や口を拭いてきれいになったことを喜ぶ。
予想される子どもの姿
- うまく伝わらないことに、気持ちが崩れたりする。
- 保育者に手伝ってもらいながら、自分でやろうとする。
配慮および援助
- 子どもの伝えたいことを先読みせず、待ってあげるなどの対応をしていく。
- やり方を見せ知らせながら「できたね」と言葉をかけ、自分で拭こうとする気持ちを大切にしていく。
教育
健康
ねらい
高:楽しい雰囲気のなかで、スプーンや手づかみで自分で食べる。
中:こぼしながらも、スプーンを使って食べようとする。
低:手で持てる物は自分で持ったり、手づかみで食べたりする。
予想される子どもの姿
高:好きなメニューに喜んだりする。
中:うまく使えないながらも、自分で食具を意識して使おうとする。
低:食具を使いながら、意欲的に食べる。
配慮および援助
高:自分で食べようとする気持ちを大切にし、必要に応じて援助しながら楽しく食事ができるようにする。
中:自分で食べようとする姿を見守りながら、苦手な物も少しは食べられるようにかかわっていく。
低:こぼしても自分で食べようとする気持ちを大切にし、ゆったりと向き合いながら、適量を口に入れてよくかむことを知らせる
人間関係
ねらい
高:保育者や友達と、 簡単なままごとやごっこ遊びなどでやりとりを楽しむ。
中:保育者や友達と一緒に、自分の好きな玩具や水あそびを楽しむ。
低:友だちの持っている物に興味をもち、 同じ物を使おうとしたり真似たりする。
予想される子どもの姿
高:友達と同じ遊びをする中で、物を共有したりする。
中:おもちゃを一人で使いたいと、独占したりする。
低:友達のおもちゃを使って、並行遊びを楽しんだりする。
配慮および援助
高:保育者を介して、遊びが広がるようなかかわりをしていく。
中:友達とのやりとりの際に、保育者が仲立ちをしながら一緒に楽しめるようにする。
低:物の取り合いなどに発展しないよう、保育者が介入し調整ながら見守る。
環境
ねらい
高:好きなあそびを選んで興味のある遊びを楽しんだり、水あそびに興味を楽しむ。
中:保育者や友だちと一緒に、水あそびを通して様々な感覚遊びを楽しむ。
低:安全でのびのびと活動しやすい環境のなかで、 好きなおもちゃや興味のあるおもちゃでひとりあそびを楽しむ。
予想される子どもの姿
高:自分から積極的に、初めての遊びも取り組もうとする。
中:友達の様子を見ながら、少しずつ自分もやろうとする。
低:好きなおもちゃを見つけて、一人でじっくり遊ぶ。
配慮および援助
高:感触あそびなど子どもの慣れ具合に応じ、ダイナミックに遊べる場所とじっくり遊べる場所を設ける。
中:いろいろな水あそびを楽しめるよう、道具や素材などを十分に用意しておく。
低:一人でじっくり遊びこめるような、環境を整えておく。
言葉
ねらい
高:保育者を仲立ちとしながら、生活やあそびの中で簡単なことばのやりとりを楽しむ。
中:興味のある絵本を保育者と一緒に見ながら、簡単な言葉のくり返しや模倣を楽しむ。
低:好きな絵本を保育者に繰り返し読んでもらったり、自分でもめくったりして楽しむ。
予想される子どもの姿
高:保育者の言葉を真似たりしながら、友達と言葉のやりとりをする。
中:友達と同じ言葉を言い合って、楽しむ。
低:何度も繰り返し、同じ絵本を読んでと頼む。
配慮および援助
高:普段の言葉かけや言葉遣いを意識し、丁寧な言葉を使っていく。
中:繰り返しや模倣がしやすく、言葉にしやすいものを選ぶ。
低:抑揚や強弱をつけながら、楽しめるように読むことを心掛ける。
表現
ねらい
高:聞いたことのある曲に合わせて、体を動かして楽しむ。
中:保育者と一緒に、歌や手あそびを楽しむ。
低:音楽に合わせからだを動かしたり、保育者と一緒に手あそびを楽しむ。
予想される子どもの姿
高:知っている曲は、自分から踊ったりする。
中:保育者を真似て一緒にやろうとする。
低:聞いた曲に合わせて、体を動かしたりする。
配慮および援助
高:子どもの踊っている姿を見守りながら、危険のないような環境整備をする。
中:落ち着いた雰囲気の中で、子どもとの触れ合いを楽しんでいく。
低:真似のしやすさや、繰り返しのある手遊びを取り入れていく。
保育者の評価・反省(振り返り)
- 夏を快適に過ごせるよう、健康状態に気をつけ、ゆったりと過ごせるように配慮できたか?
- 夏ならでは水遊びや感触遊びなど、十分楽しめるような環境づくりやかかわりを工夫できたか?
- 友だちと一緒に遊ぶ中で、言葉やや仕草でやりとりする楽しさや、 同じ場所で遊ぶ楽しさを感じられるよう仲立ちや援助ができたか?
クラスや園によって月案は異なるもの♪
違う月の内容なども参考にしながら、子どもたちの発達状況やクラスにいる子どもたちの月齢に合わせて作ってくださいね。

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