こんにちは。保育園勤務経験16年のライター平あかりです。
12月25日はクリスマスです。街にはクリスマスの飾りや曲が流れ、華やいだ気持ちになりますね。子ども同士の会話にも「サンタさん」と言う言葉が出てくるでしょう。
日本では、楽しむ雰囲気が大きいですが、子どもたちに「クリスマスって何?」と聞かれたときに本来の由来を話せるようにしておきたいですね。
この記事ではクリスマスの由来・子ども向け説明・おすすめの活動と絵本を書いています。
目次
クリスマスとは
クリスマスは「イエス・キリストの誕生をお祝いする日」です。イエス・キリストはキリスト教の教えを説いた人で、教祖になります。
イエス・キリストの誕生日は明確ではないので、誕生をお祝いする「降誕祭」がクリスマスです。
クリスマスには、キリストの礼拝という意味があり、アメリカやヨーロッパではキリストの降誕(誕生)を祝い、世界が平和になるように祈りを捧げる、宗教色の強い行事になります。
24日はクリスマスイブでクリスマスの前日と思っている方も多いですが、イブはイブニングの略で夜を意味しています。
クリスマスの由来
クリスマスの由来は、古代ローマでは、ミトラス教という宗教が主流でした。ミトラス教は太陽を信仰の対象としていて、12月25日、太陽が出ている日がもっとも短くなる冬至の日は、太陽の復活祭をしていました。
太陽の復活とキリストの復活を掛け合わせて、クリスマスとしてキリストの降誕祭をするようになったと言われています。聖書(キリスト教の経典)にもクリスマスの由来は書いていないので、正確なことはわかっていません。
日本では友人や家族と、楽しい時間を過ごすことがメインになっていますね。けれどクリスマスは世界中で平和を願う日でもあります。
メリークリスマスの意味
クリスマスのときは「メリークリスマス」と挨拶のように言いますね。メリー(merry)には楽しい、陽気なという意味があり、直訳すると、「キリストの礼拝を楽しもう」になります。
アメリカやヨーロッパでは「ハッピークリスマス」という方が多いです。近年ではキリスト教でない方に配慮し「ハッピーホリデイズ」という方が増えています。
サンタクロースの由来
子どもたちにとって、クリスマスに欠かせないサンタクロースは、4世紀の東ローマ帝国(現在のトルコ)のカトリック教会のセント・ニコラウス司教がモデルといわれています。
恵まれない子どもたちに慈善活動をしていた、心やさしい司教だったようです。セントニコラウスがなまり、サンタクロースになったといわれています。(諸説あり)
保育で配慮すること
クリスマスは宗教色の濃い行事です。家庭によっては、クリスマスをしない家もあるでしょう。また経済的事情や、宗教上の理由で、サンタクロースがプレゼントを持ってこないお家もあります。「お家ではどうだった?」と聞くのは控えたいですね。
またこの時期になると、「〇〇しないとサンタさんこないよ」という保護者も多いでしょう。保護者の考えは尊重しながら、私たち保育者はそのような声かけが適切かどうか、分かるはずです。
子ども向け説明例文
乳児向け(0歳児.1歳児.2歳児)
幼児向け(3歳児.4歳児.5歳児)
ねらいの例
- クリスマスの由来を知り、友だちや先生とクリスマスを楽しもう
- クリスマスに向けて飾りを作り、クリスマスムードを高めていこう
- クリスマスに込められた思いを知り、世界が平和になるように祈ろう
おすすめ絵本
乳児向け
「まどからおくりもの」作 五味太郎 偕成社
小さな窓からサンタクロースがプレゼントを贈りますが、どうやら間違えている様子。窓のしかけも楽しめる絵本です。
「ノンタン!サンタクロースだよ」作・絵 キヨノ サチコ 偕成社
サンタクロースにもいろいろいて、それぞれにプレゼントを届けてくれる様子が描かれています。ノンタンシリーズは子どもたちも大好きですね。
「クリスマスのおばけ」 せなけいこ 作・絵 ポプラ社
人気のおばけシリーズのクリスマス絵本。クリスマスのおばけ?と思いながら読みすすめると、他者を思いやる、ほっこりした気持ちになれる絵本です。
幼児向け
「あのね、サンタの国ではね…」作 喜納純子 絵 黒井健
サンタクロースが普段どんな風に過ごしているのか、どんな風にプレゼントを配りに行くのかを描いている絵本。子どもたちのサンタクロースへの疑問がとけるでしょう。
「サンタクロースってほんとにいるの?」作 てるおか いつこ 絵 杉浦範茂
「サンタクロースって本当にいるの?」子どもに質問されたときに、どうやって答えようか迷う保育士さんに読んでほしい絵本です。子どもたちの疑問も解決できるでしょう。
「にんじゃサンタ」作丸山 誠司
子どもたちに見つからないように、プレゼントを渡すため日々修行をする。という面白い発想で描かれています。リズミカルな文章とコミカルなイラストで子どもたちの興味をひくでしょう。
まとめ
クリスマスは、楽しい雰囲気で過ごす保育園、幼稚園も多いでしょう。楽しいだけでなく、本来の意味を伝えていくことも忘れないようにしたいですね。保育士さんたちも、素敵なクリスマスをお過ごしください。