父の日の由来を知っていますか?普段言えない感謝の気持ちをお父さんに伝える日と認識している人も多いでしょう。母子家庭も増え、お父さんがいない家庭も多いですね。最近では複雑な家庭に配慮し、母の日・父の日を「ファミリーデー」とする園も増えてきたようです。
この記事では、父の日の由来、家庭が複雑な子に配慮すること、子ども向け説明例文を書いていきます。
目次
父の日とは
父の日は、日本では、6月の第3日曜日に設定されています。日頃伝えられない感謝の気持ちを、プレゼントや言葉に託してみるのもいいですね。世界各国に父の日はあるのですが、日本の父の日はアメリカの由来から来ているようです。
父の日の由来
父の日はアメリカのソノラ・スマート・ドットという女性が、協会に嘆願したからと言われています。ソノラは父子家庭で育ちました。「母の日があるのに父の日がないのはおかしい」と思い、教会にお願いしたのです。
ソノラの嘆願がきっかけとなり、1910年6月にはじめて教会で父の日の式典が開催されました。
1916年、リンドン・ジョンソン大統領が6月第三日曜を記念日として制定したのです。日本では1980年代に一般的になり、広く認知されるようになりました。
保育で配慮すること
最近では家庭事情に配慮し、母の日・父の日をしない保育園や幼稚園も増えています。この機会に母の日・父の日などの行事を見直すきっかけにもなるといいですね。
伝え方例文
子ども向け説明
乳児クラス
幼児クラス
ねらいの例
- お父さんや周りの人に感謝を伝える心を育む
- 父の日の由来を知り、ありがとうを伝えるきっかけづくりをする
- のりやハサミを使い、お父さんへ気持ちを込めてプレゼントを作る
お父さんが出てくるおすすめ絵本
乳児クラス
「パパお月さまとって」 作 エリックカール 訳 もりひさし 偕成社
はらぺこあおむしの作家が描く、パパと娘と月の物語です。きれいな配色に目を奪われます。何より中の仕掛けが子どもの心をぐっとつかむ本です。大きさや長さなどが、自然にわかるように配慮されているところもすばらしい絵本です。
「ゴリラのおとうちゃん」 作 三浦太郎 こぐま社
木陰でお昼寝をしているおとうちゃん。子どもが「あそんでやー」とパパにのところへやってきます。おとうちゃんは寝転びながら、次々に子どもとふれあい遊びをする姿がほほえましいですよ。
幼児クラス
「おとうさんはウルトラマン」作 宮西達也 学研
大人気のウルトラマンシリーズ。幼児クラスで読むと男の子も女の子も楽しんで見ています。強くてやさしいウルトラマン。お母さんには弱いところが可愛らしいですね。
「パパのしごとはわるものです」作 板橋真弘 岩崎書店
お父さんが働く姿を見たことがない子も多いのではないでしょうか。絵本の中のパパは悪者で、正義のヒーローに倒されてしまいます。かっこ悪いパパの姿を見たくなかったな。迫力のある絵が子ども心をつかむ絵本です。
まとめ
保育園ではお父さんがいない家庭も比較的多いでしょう。多様な家族に対応できるよう、あえて父の日の取り組みをしない保育園もあります。父の日の取り組みをする場合は、子どもの家庭状況に合わせて配慮するような言葉がけをしていきましょう。