保育士ライターの、かのんです。暑い夏、皆さんいかがお過ごしですか?夏といえば、海!私の大好きな季節です。
見て、嗅いで、聴いて、触れて、海水が口に触れたときに海水のしょっぱさを感じてみたり…
五感をたくさん使い、自然の中で過ごすと、心が癒されリフレッシュになります。日々の忙しさから少し離れ、自然の中で、心も体も解放していきましょう^^
今回は、貝殻拾いや、砂浜で過ごすときの注意点、準備しておくと良いもの、貝殻を使った製作について紹介していきます。
目次
砂浜での注意点と準備物
パァ〜っと広がった海に到着すると、思わず海に向かって走っていきたくなったり、深呼吸をしたくなったり、両手を広げたくなったり。癒しで溢れる海ですが、そうとは言っても、大自然。
安全に砂浜で過ごすには、どのようなことに気を付ければ良いのでしょうか?
注意点
強力な毒あり!カツオノエボシ。
綺麗!と思わず拾ってしまわないように気を付けよう。透明な水色で、プクッとしており、なんだか可愛らしい見た目であるカツオノエボシ。
…実は、触手に強力な毒を持つクラゲ。死んで砂浜に打ち上がっていても、強力な毒が残っており、刺さってしまうと、アナフィラキシーショックを起こしてしまうこともあります。
お子様と事前に写真を見ておくと良いかもしれませんね。
参考:かながわ美化財団Instagram
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素早く飛ぶトンビに注意
手に持ち、地面から食べ物が浮いていると取りやすいのでしょうか…音を立てずに飛んできて、スッと食べ物を取っていってしまうことがあります。
海の場所によっては、トンビが飛んでいない地域もありますが、食べ物は、周りをよく見渡してから食べましょう。
ケガの危険!ゴミに気をつけよう
砂浜に捨てられたり、漂着しているゴミに気を付けましょう。目に見える大きなものだけでなく、流れ着いたとても小さなゴミがたくさんあります。
ガラスや陶器の破片、中には注射器や包丁なども砂浜に落ちていることがあるため、注意が必要です。
ビーチクリーンについての活動もぜひご覧ください!
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熱中症に気をつけよう
遊びに熱中すると、自ら水分をとることを忘れてしまう子どもたち。特に海で遊んでいると、気持ち的に暑さが和らぐため、水分を欲しなくなってしまうこともあります。
こまめに声をかけ、喉が乾く前に水分補給を行えるようにしましょう。
準備物
水着や着替え、帽子やタオルなどの他に、あったら良いなというものはこちら◎
マリンシューズ
するりと脱げてしまう履物だと、万が一脱げて海に流されてしまった場合に、焦りやすいのがこどもたち。脱げてしまった履物を追いかけ、どんどんと海の中へ入っていってしまうことも考えられます。海や砂浜での履物は、脱げにくいマリンシューズがおすすめです。
ライフジャケット
波打ち際で遊ぶときは、浮き輪では少し動きにくい…そんな時は、手足をしっかりと動かすことのできるライフジャケットがおすすめです。着用する場合は、サイズや体にあったものを着用しましょう。
救急セット
手足にトゲが刺さってしまったときのためのピンセットや爪切り、傷口を覆う絆創膏やガーゼなど、もしものときに備え、必要最小限持参できると良いかもしれませんね。
水分
外遊びと同様ですが、太陽の光をたくさん浴びる海・砂浜遊びですので、水分は多めに持参し、こまめに水分補給をするようにしましょう!
シェルってなに?
シェルとは、貝殻のこと。貝殻と聞いて、皆さんはどのような貝殻を想像しますか?今回は貝殻の種類をいくつかご紹介!
貝殻の種類
- まるさるぼお
- かがみがい
- わすれがい
- くちべにがい
- さくらがい
- いたやがい
- うすいちもんじ
- あさり
などなど、調べてみると、貝は世界中に約10万種は存在しているといわれています。気になる方はぜひ調べてみてくださいね◎
参考文献:絵本『はまべでひろったよ (しぜんにタッチ!) [ 岩間史朗 ほか ]』
現在販売終了しており、一部店舗でのみ購入できます!
海で見つける楽しさ
こどもたちにとっては宝探し!?探し始めると楽しくてついつい時間を忘れてしまいます。潮の流れや生存している貝が異なるため、海によって砂浜に流れ着く貝殻も異なります。
ここの海は、この貝殻が多い…!
ここの海のこの部分には、こんな貝殻が流れついている…!
いろいろな海に出かけてみると、お気に入りの貝殻や、お気に入りの海岸が見つかるかもしれませんね♪
貝殻製作「シェルタペストリー」を作ろう!
集めた貝殻や流木を使って、貝殻タペストリー(モビール)を作ってみましょう。
材料
・お家にあるヒモや糸
(今回は流木のサイズに合わせて3本用意。お子さんと行う場合は短すぎると結びにくいため、少し長めの方が良いかもしれません。手元に無く、購入する場合は、フェアトレード のオーガニックコットンを選びましょう!)
・流木
(拾った流木は、虫が湧き出ることも考えられます。使用する前はよくよく煮沸してくださいね!)
・穴の開いているシェル
(細菌がついている可能性があるため、使用前に必ず煮沸消毒をしましょう。)
作り方
①流木に紐を結ぶ。
②貝殻を自由に並べ、穴に通して結ぶ。
③1本が完成したら、同じように2本3本と結んでいく。
④完成!
最後に
海へお出かけをするときは、どのようなことに注意をすると、海遊びや砂浜遊びを、より楽しむことができるのか…!不安を煽らずに、海までの道中で、ぜひお子様と話し合ってみてください◎
製作では、必要な材料を買い揃えることも1つ。
あるもので作っていくことも1つ。
作り方を大人が覚えて教えることも、作り方をこどもたちと見ながら作るのも1つ。
そして、自分だけで作り進めていくことも1つ。
今あるものの中で製作をすることや、楽しかった思い出の中で見つけたもので製作をすると、より愛着がわき、ものを大切にしていくことにも繋がります。
自分で考えて作っていくことができるため、自信や自己肯定感も育まれていきますね♪
作り方や方法は人の数だけあります。正解というものもなく、どんなものが出来上がってもそれが個性であり、素敵な作品。
目の前のこどもたちの、”やりたい” ”やってみたい”という気持ちを尊重していくと、その子自身の可能性が、グッと広がっていくのではないでしょうか。
とはいえ、集団保育では時間をかけられない…
人手が足りない…尊重したいけど、現実的に難しい…
そんなことが実際の現場では起きていて、もどかしさを感じている保育者さんもいらっしゃるかと思います。