こんにちは。「一緒に保育をしてくれる巡回指導の先生」がモットーの療育保育士シロクマ先生です。
この記事では、5歳児・8月の月案(月間の保育指導案)の文例をご紹介します。
暑さによる脱水や体調不良には、子どもも大人も十分に気をつけながら保育に当たりましょう。プールや水遊びでは細心の注意を払い、職員間で連携をしっかり図りながら行いましょう。
目次
5歳児の月案・8月の作成ポイント
☆水遊びやプールでの事故を職員間でしっかり確認し共有しておこう。
☆子ども同士で考え協力して楽しめる活動を取り入れていこう。
☆夏だからこそできることを考えて、保育に当たろう。
保育目標
・夏の自然現象や動植物に親しみながら、面白さや不思議さに興味関心をもつ。
・友達と共通の目標を目的に向かって取り組む充実感を味わう。
先月の子どもの様子
・気の合う友達と一緒に、水の感触を楽しみながら遊ぶ姿が見られた。
・友達と話し合いながら野菜の世話をし、収穫を喜ぶ姿も見られた。
8月の行事
・誕生会
・身体測定
・避難訓練
・夏祭り
・サッカー教室
8月のおすすめ絵本
『しずくのぼうけん』作:M・テルリコフスカ
保護者との連携
・子どもの活動や友達とのつながりの様子を写真で掲示し知らせる中で成長を喜びあう。
・子どもの自信や達成感についての過程を丁寧に伝えながら、成長を喜べるようにする。
食育
・色や形の違いに気付きながら収穫物で興味を深め、感謝の気持ちを持って食べる。
・収穫した野菜を使って子ども達が興味を持って作ったものを展示する。
体調管理・保健および安全
・一人ひとりの健康状態を把握し、健康カードの内容に限らず、水遊びやプールの参加を検討していく。
・感染症の疑いがある場合は、早急に保護者と連携を図り蔓延しないように努める。
職員間の連携
・夏の感染症に留意し、子どもの体調等について職員間で共有しながら健康に過ごせるように配慮する。
・水遊びやプールを安全に行えるよう、環境・衛生面・職員配置についてしっかり確認する。
養護
生命の保持
ねらい
・自分の体調変化に気づき、具合が悪い時は保育者に声をかける。
予想される子どもの姿
・友達の様子も気にかけながら過ごす子もいる。
配慮および援助
・室内外の温度や湿度に気を配りながら、健康で快適に過ごせるようにする。
情緒の安定
ねらい
・友達とのつながりを深めながら、お互いの気持ちに気づく。
予想される子どもの姿
・自分の思いだけでなく相手の思いにも耳を傾ける。
配慮および援助
・相手がどんな気持ちなのか一緒に考えながら、相手にも思いがあることを伝えていく。
教育
健康
ねらい
・水遊びやプールを楽しみながら、自分なりの目標を持って挑戦する。
・危険を予知して、自分で危険を回避できるようにする。
予想される子どもの姿
・挑戦することで、やり遂げた気持ちや達成感を味わう。
・自分たちで、危険なことについて教え合う。
配慮および援助
・意欲的に取り組む気持ちを認め励ましながら、達成感が味わえるよう関わっていく。
・子ども自身が危険認知について気づけるよう、見守りながら必要に応じて声をかけていく。
人間関係
ねらい
・目標を共有する中でお互いに頑張りを認め合い、できた時の喜びを分かち合う。
・協力することの楽しさや嬉しさを共有する。
予想される子どもの姿
・「がんばれ」「一緒にやろう」と声を掛け合いながらお互いに頑張ってみる。
・協力し合うことを楽しみながら、取り組む。
配慮および援助
・お互いに認め合い褒め合うことで、他者の存在の大切さに気づけるよう援助していく。
・友達と協力し話し合う中で、協力することの大切さや達成できた時の嬉しさを味わえるようにする。
環境
ねらい
・虫や野菜の飼育や観察を通して、生き物の命に触れる。
・場面に合わせた声の大きさを考えて過ごす。
予想される子どもの姿
・自分たちで、調べながら世話をしてみる。
・子ども同士で声量に気づいて教え合う。
配慮および援助
・飼育や観察をする中で、生き物を大切に扱うことができるよう、声かけやアドバイスをしていく。
・状況に応じて声量を調節できるよう、適宜声をかけて知らせていく。
言葉
ねらい
・自分の思いや考えを分かりやすく言葉で表現し、相手に伝えようとする。
・必要な挨拶や正しい言葉の伝え方を、自分で意識して話をしてみる。
予想される子どもの姿
・相手に伝わるように考えながら話す。
・相手の言葉遣いについて伝える姿もある。
配慮および援助
・友達との思いの行き違いや葛藤を見守りながら、必要に応じて仲立ちをしていく。
・使う状況や、言葉遣いについて丁寧に伝えていく。
表現
ねらい
・水や絵の具などを使い、友達と試し工夫しながら表現することを楽しむ。
・想像したことや実際に目で見て感じたことを、友達と伝え合い共有する。
予想される子どもの姿
・自分たちで、どのような変化が起こるか考えながら取り組む。
・イメージが出来ず、うまく言葉にできない時もある。
配慮および援助
・さまざまな素材や材料を提供し、保育者も一緒に共感しながら楽しむ。
・子どものイメージを尊重しながら、うまく伝わらない時は必要に応じて援助していく。
保育者の評価・反省(振り返り)
・夏の自然現象や動植物の面白さや不思議さに興味関心を持てるような経験ができていたか?
・友達と共通の目標を目的に向かって取り組めるような活動を提供できたか?
・水遊びやプールでの事故やけがはないよう職員間でしっかり連携が図れたか?
クラスや園によって月案は異なるもの♪
違う月の内容なども参考にしながら、子どもたちの発達状況やクラスにいる子どもたちの月齢に合わせて作ってくださいね。
この記事を書いた人
保育園と療育施設で働くダブルワーカー。
『一緒に保育をしてくれる巡回指導の先生』をモットーに活動中!
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