母の日は日頃の感謝をお母さんに伝える日として保育園でも製作などを作って家に持ち帰る園も多いでしょう。
一方で多様化する家庭環境に配慮し、何もしない園も増えてきています。
この記事では、母の日の由来、家庭が複雑な子に配慮すること、子ども向けの説明を書いていきます。
目次
母の日とは
母の日は5月の第2日曜に制定されています。毎年日にちが変わるのですが、ゴールデンウィークあけの日曜日と覚えておくといいでしょう。
日本では、日頃お世話になっているお母さんに赤いカーネーションを送る風習がありますね。最近では赤いカーネーションだけでなく、チョコレートやハンカチなどお母さんの好きなプレゼントを贈るように変わってきています。
プレゼントを贈らなくても日頃の感謝を伝えるだけでも素敵ですね。
母の日の由来
母の日の風習は、アメリカのウエストバージニア州で5月の第2日曜日を母の日と制定されたことが始まりです。
アメリカ全土に広がり、日本では明治時代の終わりからはじまったようです。大正4年には教会で母の日を祝う行事が始まり、徐々に家庭へと広まっていきました。
母の日にカーネーションを贈る理由
アメリカのアンナ・ジャービスの母アンは、南北戦争で負傷した兵士を敵・味方の分け隔てなくケアしていました。アンが亡くなってから2年後、追悼集会を行ったときにアンナが白いカーネーションを参列者に配ったのが始まりといわれています。
保育で配慮すること
クラスの中には事情があってお母さんと暮らしていない子もいるでしょう。クラス全体でお母さんの似顔絵を描きましょう。というのは、できれば設定しない方が無難でしょう。「家族の似顔絵を書く」に変えてもいいのではないでしょうか?
最近では家庭事情に配慮し、母の日父の日をしない保育園もふえています。
「母の日はお母さんに感謝する日だけれど、いつもお世話してくれるお父さんおじいちゃんおばあちゃんに感謝する日」と、クラスの子どもの状況に応じた配慮も必要です。
特に製作などを持ち帰るときは「お母さんへ」などと書くのは控えた方がいいでしょう。「家族に感謝する日」「いつもお世話になっている人に感謝する日」などにしてもいいですね。
伝え方例
「母の日はお母さんに感謝を伝える日だけれど、お母さんだけじゃなくいつもお世話してくれる人にありがとうって伝えるのも素敵だね」
「〇〇園では家族の日といってみんなでありがとうを伝えあう日なんだよ」
子ども向け説明
乳児クラス
「5月○日は母の日でお母さんにありがとうを伝える日だよ」
「母の日はいつもお世話してくれるお母さんにありがとうを言う日なんだよ」
幼児クラス
「5月○日は母の日です。お母さんにいつもありがとうと伝える日なんだよ。お家でお手伝いしたりするのも素敵だね」
「次の日曜日は母の日です。お母さんは毎日ごはんを作ってくれたり、保育園に連れてきてくれたりしているね。お母さんにありがとうという日なので、お家に帰ったらお母さんにいつもありがとうと伝えてみてね」
「お母さんは毎日どんなことをしているかな?お母さんが何かしてくれたら普段からありがとうの気持ちを伝えたいね。そして母の日は特別なありがとうをおくろうね」
ねらいの文例
- 「お母さんに感謝の気持ちをこめてカーネーションを作ろう」
- 「母の日の由来を知り、いつもお世話してくれるお母さんへ感謝の気持ちを育む」
- 「お母さんが毎日していることを思い浮かべながら、お母さんの大変さに気づく」
お母さんが出てくるおすすめ絵本
ぎゅっ 徳間書店 作・絵 ジェズ・オールバラ
お母さんが子どもをぎゅっと抱きしめるシーンが続く、ぎゅっという言葉のみの絵本です。2歳児クラスの子どもが大好きで、何度も読んだ思い出の1冊です。
ママだいすき こぐま社 作 まどみちお 絵 ましま せつこ
動物の親子が出てくるかわいらしい絵本です。お母さんと子どもたちの仲睦まじい時間が次々と出てくるので幸せな気持ちになります。
おかあさんだいすきだよ 金の星社 作・絵 みやにしたつや
ページをめくるたびにあたたかい気持ちになる絵本。子ども目線でお母さんにもっとこうしてほしいと書いてあります。
だめだめママだめ! ほるぷ出版 作 天野慶 絵 はまのゆか
ある日満月の夜に入ってきたあやしい影。翌朝ママがだめなことばかりするようになっていた!ママと子どもの立場が逆転し子どもがママにだめ!と止めるシーンがおもしろい絵本です。
まとめ
テレビのCMなどで母の日を認識する子どもも多いでしょう。由来などを話すときは、さまざまな家庭環境の子どもに配慮した伝え方ができるといいですね。
保育士の優しい心づかいがクラス全体の雰囲気へ、つながっていくでしょう。
母の日製作
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