こんにちは!保育士・心理士として、保育と療育の両現場で働くシロクマ先生です。
この記事では、1歳児・3月の月案(月間の保育指導案)の文例をご紹介します。
今月で今のクラスが最後となる先生、持ち上がりとなる先生、様々かと思います。
1年間、月案作成お疲れ様でした☆
目次
1歳児の月案・3月の作成ポイント
☆来年度の先生と情報共有や連携をしっかり図っておこう。
☆進級クラスの移行に向けて無理なく進めていこう。
☆子どもの自分でやってみたい気持ちを尊重し受け止めながら、自分でできることを増やしていこう。
保育目標
- 安心して進級できるような生活を送れるようにする。
- 保育者に見守られながら、身の回りのことを自分でしてみようとする。
先月の子どもの様子
- 保育者の声掛けの意味を理解し、片付けや移動の準備など見通しを持って活動する姿が多く見られた。
- 友達の遊びを真似しながら並行遊びをすることも増える中で、保育者に助けを求めながら一緒に関わろうとする姿も多く見られた。
3月の行事
- 誕生会
- 身体測定
- 避難訓練
- お別れ会
3月のおすすめ絵本
『たまごのあかちゃん』作:神沢 利子
保護者との連携
- 本年度の協力や理解を感謝すると共に、子どもの成長発達を共に喜び合う。
- 進級に向けての準備を伝えると共に、安心して進級ができるような支援をしていく。
食育
- 友達と一緒に楽しく食べる。
- 食後に、手や口を自分で拭こうとする。
体調管理・保健および安全
- 気温の変化に応じ、室内の換気や加湿、衣類の調整をしていく。
- 子どもの成長発達に合わせた援助を行い、安心安全に過ごせるようにする。
職員間の連携
- 子どもたちの成長発達について、次年度の担任と情報共有をしっかり図っていく。
- 進級に向け少しずつ生活の場を広げていけるよう、2歳児クラスと調整連携していく。
養護
生命の保持
ねらい
- 保育者に見守られながら、生活の中でできることをやってみようとする。
- 戸外に出かける準備を自分でしようとする。
予想される子どもの姿
- 着替えや、身の回りのことを自分でやってみようとする。
- 靴下や靴を自分ではこうとする。
配慮および援助
- 子どものやりたい気持ちを尊重しながら、必要な時に援助をして自分でやれた達成感を育んでいく。
- 子どもの自分でやろうとする姿を見守りながら、やり方を伝えて一緒に取り組み、自分でできるよう促していく。
情緒の安定
ねらい
- 進級に向け、期待や喜びをもって過ごせるようにする。
- 生活や遊びの中で思いを受け止められながら、自分の意思を伝えようとする。
予想される子どもの姿
- 新たな部屋やこれまでとの違いに、不安な様子や興奮した様子が見られる。
- 仕草や自分なりの言葉で、保育者に思いを伝えようとする。
配慮および援助
- 子ども一人ひとりの思いや感情を受け止め、安心して過ごせるよう寄り添っていく。
- 子どもの伝えたい思いに共感し言葉を添えながら、丁寧に関わっていく。
教育
健康
ねらい
高:おむつが濡れたことを仕草で知らせ、トイレを利用してみる。
中:身の回りのことを自分で行い、できた満足感を得る。
低:簡単な身の回りのことを自分でしようとする。
予想される子どもの姿
高:保育者に排尿したことを知らせ、一緒にトイレを利用してみる。
中:自分でできたことを保育者に知らせる。
低:着替えなど、自分でやってみようとする。
配慮および援助
高:知らせたことを誉めながら、無理なくトイレットトレーニングを進めていく。
中:自分でできたことを認め、一緒に喜びながら達成感を感じられるようにする。
低:自分でやってみたい気持ちに寄り添い、できた喜びや意欲に繋がるよう関わっていく。
人間関係
ねらい
高:ごっこ遊びや見立て遊びを通して、友達や保育者と関わることを楽しむ。
中:友達に自ら興味を示し、保育者を介しながら模倣し一緒に遊んで楽しむ。
低:保育者の仲立ちにより、友達と関わって遊ぶ。
予想される子どもの姿
高:ごっこ遊びの中で保育者とやりとりを行いながら遊ぶ。
中:保育者や友達を見て、同じように遊んでみる。
低:保育者と一緒に遊ぶ中で、友達とやり取りしてみる。
配慮および援助
高:「どうぞ」などの言葉を用いて、やりとりの見本を見せながら一緒に遊ぶ。
中:友達への興味関心が広がるような遊びを行いながら、自然と一緒に遊べるよう関わっていく。
低:子ども同士が自然と関わり合えるよう、無理なく一緒に遊びに誘っていく。
環境
ねらい
高:ボールや固定遊具を用いて、からだを動かす遊びを楽しむ。
中:戸外に出て、春の自然に触れることを喜ぶ。
低:様々なものに興味を示しながら探索行動を楽しむ。
予想される子どもの姿
高:体をたくさん動かして遊ぶことを楽しむ。
中:戸外の草花などに関心を示し、触れながら何かを確認しようとする。
低:色々なものが気になり、活動が活発になる。
配慮および援助
高:けがなど危険のないよう見守りながら、十分に体が動かせるような環境を提供する。
中:子どもの興味関心に共感し、一緒に気づきや発見を楽しみながら関わっていく。
低:行動範囲が広くなることを考慮し、危険のないよう見守りながら関わっていく。
言葉
ねらい
高:2語文を話しながら、友達とのやりとりを楽しむ。
中:日常で使う言葉のやりとりを保育者や友達を楽しむ。
低:保育者に自分の思いや考えを、言葉でも伝えようとする。
予想される子どもの姿
高:「これ、どうぞ」など、自分の言葉で話すようになる。
中:「ばいばい」など、あいさつや簡単な言葉を使ってやりとりをする。
低:仕草とともに、言葉で保育者へ意思を伝えようとする。
配慮および援助
高:子どもの言葉に応答的に関わりながら、言葉によるやりとりの楽しさが感じられるようにする。
中:一緒に簡単な言葉を使いながら、語彙が増えていけるような関わりを持つ。
低:子どもの思いに言葉を添えながら関わり、語彙獲得につなげていく。
表現
ねらい
高:歌や音楽に合わせて歌ったり、からだを動かして表現したりすることを楽しむ。
中:音楽に合わせてふれあい遊びや、からだを動かすことを楽しむ。
低:音楽に合わせて、動きの真似をして楽しむ。
予想される子どもの姿
高:知っている曲や歌を歌う、自由にからだを動かす。
中:保育者や友達と、一緒にからだを動かすことを楽しむ
低:保育者や友達の様子を見て、同じように体を動かしてみる。
配慮および援助
高:子どもの知っている曲や音楽を用いて、積極的にからだを動かすことを楽しめるようにする。
中:友達と一緒に同じ動きをすることが「楽しい」と感じられるよう楽しく行う。
低:子どもが真似をしやすいよう、簡単な振り付けで楽しめるようにする。
保育者の評価・反省(振り返り)
- 2歳児クラスと連携を図りながら進級に向けた移行を、子どもに無理なく進められたか?
- 自分でできたことに喜びを感じながら、意欲的に取り組めるような関わりができたか?
- 友達への興味関心や、一緒に遊ぶことの楽しみを感じられるような関わりはできたか?
クラスや園によって月案は異なるもの♪
違う月の内容なども参考にしながら、子どもたちの発達状況やクラスにいる子どもたちの月齢に合わせて作ってくださいね。
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