こんにちは。保育園勤務経験16年のライター平あかりです。この記事では現場経験とライターの知識を活かした、クラスだよりの文例とクラス作りのヒントをご紹介しています。
記事を読むとすぐに活かせる!3月のおたより例文(書き出し/子どもの姿/締めの挨拶)と、3月の保育のポイントがわかります。
目次
3月の保育のポイント
3月のポイントは「1年の成長を喜び合おう」
4月から1年間、長い時間を一緒に過ごしてきた子どもたち。一人ひとり成長した姿が見られますね。子どもの成長を担任同士で喜びあうと共に、ぜひ保護者の方とも成長を喜びあってください。
保護者は毎日忙しく、自分の子としか接していません。我が子の成長に、気づいていない場合があります。他の子と比べ、我が子に厳しい言葉を浴びさせてしまう方もいるでしょう。
保育士は集団の中で子どもを見ている分、視野が広く持てています。保育のプロとして、子どもの成長を言葉で伝え、保護者に「この子ならではの良さ」に気づくきっかけをあげてくださいね。
3月のおたより文例
3月のおたより文例をご紹介します。季節を感じる文+全体的な子どもの様子を伝えるといいですよ。
書き出し文例
- 日に日に春の陽気を、感じられるようになりましたね。子どもたちは、上着を着ないで園庭に出る子も出てきましたよ。
- 散歩に出ると、花のつぼみがふくらんでくる様子が見られます。子どもたちも小さな春を見つけて、春がくるのが待ちのぞんでいますよ。
- あたたかな陽射しを感じる日が、増えてきましたね。外での遊びものびのびとした表情が見られます。
- 進級に向け、子どもたちは、ワクワクした気持ちで過ごしています。お兄さん、お姉さんになるのを楽しみにしている様子です。
- 玄関に飾られたひな人形に、興味津々の子どもたち。女の子の節句ですが、子どもたちの成長を皆でお祝いしたいですね。
子どもの姿文例
0歳児
- 朝おはようをするときに、名前を呼ぶと「はーい」と手をあげる子が増えてきましたよ。まねっこが、上手になってきましたね。
- 日が長くなり、少しづつ暖かくなってきましたね。散歩や園庭に出ると、歩く距離もぐーんと伸びて、1年の成長を感じます。
1歳児・2歳児
- あたたかい日差しに、子どもたちの表情も、ゆるんでいるように感じます。外に出ると、気持ちよさそうに、伸びをしていますよ。
- お休みの子がいたら、気がついたり、泣いている子がいると「よしよし」と頭をなでたりする姿が見られます。1年間一緒に過ごして、距離がぐっと近づいたようです。
3歳児・4歳児
- 4月から〇〇ぐみになることを意識し、お兄さんお姉さんになることを、楽しみにしている様子です。1年の間に成長した姿が、微笑ましいですね。
- 簡単なルールのある遊びや、ごっこ遊びなど、担任が入らなくても子どもたちだけで楽しめるようになりました。友だちの気持ちを、想像する心が育ってきたようです。
5歳児
- 小学校入学に向けて、すっかりお兄さんお姉さんらしい表情をするようになりましたね。残り少ない保育園生活を、楽しんでいきたいです。
- 子ども同士の会話に、ランドセルや小学校という言葉が増えています。小学校へ行くのを、楽しみにしているようです。
締めの挨拶文
- 春がそこまできていますね。朝晩の寒暖差があり、体調を崩しやすい季節でもあります。体調に気をつけて新年度を迎えましょう。
- 今のクラスで過ごすのも、あとわずかになりました。進級を心待ちにしながら、楽しく過ごしたいと思います。
1年間のお礼の言葉
- 4月に担任になり、子どもたちの成長を直近で見せていただきました。保護者の方に、子どもたちの姿を伝え、喜び合えることがとても嬉しかったです。至らないところもあったと思いますが、1年間保育へのご理解とご協力ありがとうございました。
- 1年間、保育へのご理解とご協力ありがとうございました。今月で〇〇組の子どもたちと、離れるのは、さみしい気持ちでいっぱいです。クラスが変わっても、気軽に声をかけてくださいね。
先生たちも、1年間お疲れ様でした
4月から子どもたちと過ごした日々も、3月で終わりますね。多くの保育園は、最大朝7時から夜7時頃まで開園しているため、長い子は10時間以上を保育園で過ごす子もいます。
保護者よりも長い時間を過ごす、担任という立場はとても貴重な経験です。1年を通して子どもの成長を見るのは、保育士だけができる尊い仕事だと思っています。
新卒で入った先生は、乳児クラスを担任する場合も多いでしょう。乳児クラスは複数担任なので、「誰と組むか」がとても大事になってきます。先輩保育士さんが、残念な場合、「子どもは好きだけど、人間関係がつらい」と、保育現場を離れる先生が本当に多いです。
確かに、長い時間を過ごす担任同士は、合う合わないが大きいですね。1〜3年目くらいであれば、「おかしい」と思うことも言えず、誰にも相談できない保育士さんも多いでしょう。
あなたが「おかしい」と思ったことは、声をあげてくださいね。かなり勇気のいることだと思います。けれどあなたが声をあげることで、子どもたちが守られる場合もあります。
もし同じ園の人に相談できない場合、第三者やぽっくる先生のInstagramに相談を投げかけてくださいね。あなたはひとりじゃないです。大好きな保育という仕事が嫌いになる前に、誰かを頼ってください。
「子どもが好き」だけでは、できない保育士という仕事。つらかったことも、理不尽なこともたくさんありましたが、私は保育士として働いたことを、今でも誇りに思っています。
まとめ
3月は、別れの季節でもありますね。新しいクラスへの期待もあり、心が揺れ動く季節です。1年間を無事に終えたことを感謝し、たくさんの思い出を胸に新学期に備えましょう。
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