こんにちは!保育士・心理士として、保育と療育の両現場で働くシロクマ先生です。
この記事では、2歳児・12月の月案(月間の保育指導案)の文例をご紹介します。
気温が低くなっているので、感染症をはじめ体調管理には十分留意しながら、師走の保育もがんばっていきましょうね。本年も1年お疲れさまでした。

目次
2歳児の月案・12月の作成ポイント
☆寒暖差に留意して健康的に過ごそう。
☆子どもの興味関心とやりたい気持ちをくみ、応えていこう。
☆一人ひとりの意欲を引き出せるようなかかわりを心掛けよう。
保育目標
- 気温の変化を感じながら寒さに負けず、戸外で体を動かして遊ぶ。
- 気の合う友達とやり取りを楽しみながら、ごっこ遊びをする。
先月の子どもの様子
- 友達の泣いている姿に気づき、頭を撫でたりを保育者に教える姿も見られるようになってきた。
- 手洗いが自分一人でできるようになり、保育者に見せる姿も増えた。
12月の行事
- 誕生会
- 身体測定
- 避難訓練
- クリスマス会
- 地域交流会
12月のおすすめ絵本
『まどからおくりもの』作:五味 太郎

保護者との連携
- インフルエンザ、感染性胃腸炎などの感染症について、情報を保護者に知らせていく。
- 園での行事や取り組みを楽しんでいる様子を伝え、家庭でも一緒に楽しんでもらえるようにする。
食育
- 知っている食材をことにしながら、友達と食べることを楽しむ。
- 食具の持ち方を意識しながら、楽しく食べる。
体調管理・保健および安全
- 感染症が流行しやすい時期なので、手洗いやうがいなど、健康管理に充分留意する。
- 室内の気温が下がりすぎないよう、換気を行いながら、空調設備を利用し、調節していく。
職員間の連携
- 自分でしようとする姿を見守り一人ひとりに合った援助ができるよう、個々の育ちについて報告し合う。
- 体調崩しやすい時期なので、職員間で体調の変化について共有していく。
養護
生命の保持
ねらい
- 鼻が出たら知らせ、すぐに拭いて気持ち良く清潔に過ごす。
- 気温に合わせて衣服を調整しながら、健康で快適に過ごす。
予想される子どもの姿
- 鼻が出たら、自ら保育者に知らせに来る。
- 寒いことに気づき、保育者に伝え知らせようとする。
配慮および援助
- 子どもの取りやすい場所にティッシュやゴミ箱を置いて、自ら使えるようにしておく。
- 着ている衣服の確認や、戸外活動を取り入れながら、寒暖差に対応できるようにしていく。
情緒の安定
ねらい
- 自分の思いや気持ちを受けられながら、安心して保育者や友達と関わりを楽しむ。
- 保育者に受け止められながら友達の思いに気づき、言葉のやりとりを図っていく。
予想される子どもの姿
- 自分の考えを保育者や友達に伝え、共感してもらえたことを喜ぶ。
- 思いが伝わらず、トラブルや衝突をすることもある。
配慮および援助
- 一人ひとりの思いを受け止め、その想いに寄り添いながら励まし関わっていく
- うまく伝わらない気持ちに共感しながら、相手に伝わる方法を知らせながら関わる。
教育
健康
ねらい
- 戸外遊びの後には、手洗いの習慣を身につける。
- 毎日の生活のやり方がわかり、できることは自分でやろうとする。
予想される子どもの姿
- 保育者の言葉かけがなくても、自ら手を洗おうとする
- 日々の流れを理解し、自分でやろうとしてみる。
配慮および援助
- 手洗いを行うことで、感染症の予防になることを伝えていく。
- できたことを認め、褒めながら自分でしようとする意欲を高めていく。
人間関係
ねらい
- 友達と一緒に遊具や全身を十分に使って遊ぶ。
- 友達と思いが一緒にならないことを通して、相手の気持ちに気づき、受け止めようとする。
予想される子どもの姿
- 友達と同じ動きや真似をして楽しむ。
- 気持ちが合わず、衝突しトラブルになることもある。
配慮および援助
- 全身を使う遊びを取り入れ、遊ぶことで体が温かくなることも知らせていく。
- できるだけやり取りを見守りながら、解決できる言葉かけを伝えながら関わっていく。
環境
ねらい
- 園行事の雰囲気を味わい、楽しんで行事に参加する。
- 冬の寒さを感じながら、戸外で体を思いっきり動かして遊ぶ。
予想される子どもの姿
- 普段とは違う環境に戸惑い、不安になる子もいる。
- 寒さから戸外で遊びたがらない子もいる。
配慮および援助
- 関連した歌や遊びを毎日少しずつ取り入れていくことで、行事への期待を高めていく。
- 「寒いね」「体を動かすと温かくなるよ」など言葉にしながら、冬ならではの感覚を伝えていく。
言葉
ねらい
- 鼻が出たことや服が汚れたことを、自分の言葉で知らせる。
- 行事の準備などを見て「きれい」「かっこいい」など、感じたことを言葉にする。
予想される子どもの姿
- 「鼻でた」「ここ、きたない」など、自分の言葉で保育者に伝える。
- 行事の飾りや準備物を見て感動したり、興味を示したりし手伝おうとする。
配慮および援助
- 子どもが知らせたことを認めながら、一緒に行えるよう援助していく。
- 準備は子どもの目の届くところで行い、子ども自身が感じた言葉に共感しながら受け止めていく。
表現
ねらい
- 保育者や友達といっしょに、歌やリズムに合わせて好きなように体を動かして楽しむ。
- 身近な素材に親しみ、描く、ちぎる、貼ること楽しむ。
予想される子どもの姿
- 好きな曲に合わせ、自ら積極的に体を動かす。
- 手先を使って、自分で素材の変化や遊びを楽しむ。
配慮および援助
- 一人ひとりが自分の表現を楽しめるよう、保育者も一緒にリズムに合わせて体を動かす。
- のりの使い方を知らせながら安全に考慮し、作る楽しさを味わえるようにする。
保育者の評価・反省(振り返り)
- 積極的に戸外遊びを取り入れ、からだを十分に動かす遊びができたか?
- 子ども同士のやりとりを見守り、かかわりが広がるような支援ができたか?
- 子どものやりたい気持ちをくみ、応えることができたか?
- 冬の感染症対策など、家庭にも周知できたか?
クラスや園によって月案は異なるもの♪
違う月の内容なども参考にしながら、子どもたちの発達状況やクラスにいる子どもたちの月齢に合わせて作ってくださいね。

12月のおたより例文はこちら
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12月おたより・クラスだより文例―書き出し/子どもの姿/締めの挨拶【年齢別】
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