こんにちは!保育士・心理士として、保育と療育の両現場で働くシロクマ先生です。
この記事では、1歳児・9月の月案(月間の保育指導案)の文例をご紹介します。
まだまだ暑い日が続くので、子どもだけでなく保育者も体調面には十分考慮し、保育に当たりましょうね。

目次
1歳児の月案・9月の作成ポイント
☆保育者との信頼関係の中で、子ども自身のやってみたい気持ちを育んであげよう。
☆子ども一人ひとりの発達を考慮して、おもちゃなど環境設定をしていこう。
保育目標
- 「やりたい」気持ちを尊重した関りを通して、一人ひとりが安心して過ごせるようにする。
- 身近なおもちゃで繰り返し遊んだり、簡単なごっこあそびをして楽しむ。
先月の子どもの様子
- 水遊び後の着替えなど、時間がかかっても自分でしようとする姿が見られた。
- 水遊びを十分に楽しみながら、友達のまねをしたり、水が顔にかかるおもしろさを楽しんだり、気持ちよさを一緒に喜び合う場面が見られた。
- かかわりを通して、友達の名前を呼んだり一緒に遊ぶ姿が増えてきた。
9月の行事
- 誕生会
- 身体測定
- 避難訓練
- お月見会
9月おすすめ絵本
『おつきさまこんばんは』作:林 明子

保護者との連携
- 家庭での様子や保護者の思いを聞きながら、子どもにあった支援方法を保護者と連携できるように話し合っていく。
- 行事の取り組みを通じて、子どもの変化や成長を具体的に知らせていく。
食育
- 食材の味やにおい、歯ごたえなど五感を使って食べることに関心をもつ。
- ひと口の量がわかり、かじりとりができる。
体調管理・保健および安全
- 季節の変わりめによる体温調節の難しさを考慮し、子どもの様子も丁寧に見ながら衣服の調整や水分補給などを行う。
- 災害時の備えの不備などについて、確認しておく。
職員間の連携
- 友だちとのかかわりが増えることを考慮し、保育環境の見直しや配慮事項など共通理解を図っていく。
- 避難訓練の実施や緊急時の手順など、職員同士の役割について確認しておく。
養護
生命の保持
ねらい
- 一人ひとりの健康状態を把握し、成長発達に合わせて対応する。
- 食具を使い、自分から意欲的に食べる。
予想される子どもの姿
- 残暑により疲れやすく、体調を崩すこともある。
- 食具を使って、自分で食べようとする。
配慮および援助
- 子どもの様子を確認しながら、適宜水分補給をするなど対応していく。
- 子どもの食べる意欲を尊重しながら、うまくできない時は手伝いながら食べる意欲を育む。
情緒の安定
ねらい
- 安心して自分の気持ちを表現できるよう、一人ひとりの要求に共感し応答的にかかわる。
- 思い通りにならくても保育者に受けとめてもらい、気持ちを立てなおそうとする。
予想される子どもの姿
- うまく言葉にならなくても、保育者に伝えようとする。
- 気持ちが崩れても、保育者の対応に安心し気持ちを落ち着ける。
配慮および援助
- 子どもが伝えようとしていることに、共感や代弁しながら丁寧にかかわっていく
- 子どもの言葉にならない気持ちを汲み取りながら、共感的にかかわっていく。
教育
健康
ねらい
高:衣服の着脱を、自分でしようとする。
中:保育者に助けられながら、衣服の着脱を自分でしようとする。
低:保育者と一緒に衣服の着脱など、自分でできることはやってみようとする。
予想される子どもの姿
高:うまく脱げなくても、自分なりに挑戦しようとする。
中:できないときは、保育者に手伝いを要請しながら行う。
低:保育者に手伝ってもらいながら、自分で脱ごうとする。
配慮および援助
高:自分でやってみようとする姿を認めながら、自分でできる喜びを感じられるようにする。
中:自分でやってみようとする姿を温かく見守り、うまくいかないときは気持ちを汲み取りながら援助していく。
低:子どもと目を合わせながら、衣服の着脱の仕方をていねいに伝える。
人間関係
ねらい
高:保育者の仲立ちにより、遊びの中で友達と簡単なやりとりを楽しむ。
中:友達の遊ぶ様子を見て、自分も遊んでみようという意欲をもつ。
低:保育者に見守られ、好きなあそびを満足するまで楽しむ。
予想される子どもの姿
高:友達と同じ遊びを保育者とともに楽しむ。
中:友達が気になり、自分も同じ遊び、同じおもちゃを使おうとする。
低:好きな遊びやおもちゃで、じっくり遊びこむ。
配慮および援助
高:友達の様子に気づかせながら、一緒に遊び楽しみを味わえるようにする。
中:遊具の設定を工夫したり、同じおもちゃの数を多めに用意しておく。
低:子どもが満足できるまで試すことができるように、おもちゃや時間に余裕をもつ。
環境
ねらい
高:人形やおもちゃを使って、簡単なごっこ遊びや世話あそびを楽しむ。
中:戸外に出かけて、様々な自然にふれることで興味関心をもつ。
低:身近な素材や玩具に興味をもち、自分で動かして楽しむ。
予想される子どもの姿
高:友達とおもちゃの取り合いに、発展することもある。
中:初めて見るものなどに興味を示し、怖がりながらも触れてみようとする。
低:自分で動かせることを楽しみ、何度も行う。
配慮および援助
高:あそびに必要な遊具や用具は、一人ひとりに十分な量と種類を準備する。
中:子どもの表現に共感しながら、一緒にやりとりを楽しむ。
低:物を持ったり押しながらでもしっかりした歩行ができるよう、体を動かせる環境を準備する。
言葉
ねらい
高:「もう一回」などの言葉を使って、自分の考えを伝えようとする。
中:自分の思いを、2語文で伝えようとする。
低:ことばと物の名前が一致し、見つけた物や欲しい物を簡単な言葉で伝えようとする。
予想される子どもの姿
高:意思表示を、言葉で保育者に伝えようとする。
中:自分の知っている言葉で、保育者に伝えようとする。
低:気づきや見つけたものなどを、言葉で伝えようとする。
配慮および援助
高:子どものイメージに共感し、意味づけをしながらかかわっていく。
中:言葉やしぐさで伝えようとする姿を受け止めながら、応答的にかかわる。
低:子どものしていることや感じていることを言葉にし、共感して語彙数を増やしていく。
表現
ねらい
高:歌に合わせて歌ったり踊ったりして楽しむ。
中:知っている歌の部分を、真似して歌おうとする。
低:手遊びに合わせて、からだを動かすことを楽しむ。
予想される子どもの姿
高:ほかの友達と体を動かすことを楽しむ。
中:自分なりに真似をして、音楽や曲を楽しむ。
低:保育者の手遊びなどに興味を示し、覚えながら一緒に楽しむ。
配慮および援助
高:子どもが楽しめるよう、簡単なふりを見せながら一緒に楽しむ。
中:子ども自身の言葉の表現を尊重し、共感しながら一緒に歌っていく。
低:子どもの親しみやすい、歌や手ぶりの手遊びで一緒に楽しむ。
保育者の評価・反省(振り返り)
- 生活場面において、一人ひとりが保育者との愛着関係のなかで「自分でしたい」 気持ちを尊重したかかわりができたか?
- 一人ひとりの自我を尊重し、要求に寄り添いながら応答的なかかわりができたか?
- 子ども一人ひとりの興味、関心に合わせた環境設定や援助ができたか?
クラスや園によって月案は異なるもの♪
違う月の内容なども参考にしながら、子どもたちの発達状況やクラスにいる子どもたちの月齢に合わせて作ってくださいね。

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