こんにちは。保育園勤務経験16年のライター平あかりです。
10月、第二月曜日にあるスポーツの日。2022年に体育の日からスポーツの日に名称が変わったのをご存知でしょうか?実は私も最近名前が変わったことに気がつきました。
子どもに説明するときに、由来を知っておきたいですよね。この記事では「スポーツの日」の由来/体育の日との違い/子ども向けの説明例文/からだ遊びのねらい/おすすめ絵本についてお伝えします。
目次
スポーツの日の由来
スポーツの日は史上はじめて、カタカナ表記の祝日になります。スポーツの日の前身となる体育の日は、1964年に東京オリンピックの開会式が行われた10月10日に制定されていました。
体育の日は2000年にハッピーマンデー制度が適用され、10月第二月曜日に定められています。2022年1月1日に体育の日から名称が変わり、「スポーツの日」となりました。
体育の日は、なくなったの?
スポーツの日は体育の日から名称変更されたので、体育の日はなくなっています。名称が変更された理由は、体育よりスポーツの方が自発的に楽しむという意味が含まれているからです。
体育の日とスポーツの日の違い
体育の日とスポーツの日は趣旨が違います。
スポーツの日の趣旨・・・「スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う」
子ども向け説明
乳児向け
「次のお休みはスポーツの日といいます。体を動かすことを楽しもうねという日なんだよ」
「10月○日はスポーツの日といいます。体を動かすことを楽しんで健康で毎日過ごそうという日です」
幼児向け
「次のお休みは何の日か知っていますか?スポーツの日といいます。スポーツの日はスポーツを楽しみ周りの人を大切にする心を育てる日です」
「10月○日はスポーツの日です。スポーツといえばどんな種目があるか知っていますか?サッカー、野球、水泳などがあるね。スポーツの日はスポーツを楽しみ、体と心を健やかにしようねという日です」
運動遊びねらいの例
スポーツの日がある10月は、運動会を開催する保育園、幼稚園もたくさんありますよね。また、涼しくなって戸外での運動遊びも取り組みやすい季節です。運動遊びに設定できるねらいの例をご紹介します。
0歳児・1歳児・2歳児クラス
- 友だちや保育士と一緒に体を動かし、楽しさを感じよう
- 保育士を見ながらマネをして、自分の思い通りに体を動かせるようになろう
3歳児・4歳児・5歳児クラス
- 自分の体がどのように動くのか知り、体を動かす心地よさを感じよう
- 少し難しい動きにチャレンジし、あきらめない心を身につけよう
運動会・体遊びにおすすめの絵本
0歳児・1歳児・2歳児クラス向け
「パンダなりきりたいそう」作:いりやまさとし 講談社
かわいいパンダが体を動かす絵本です。まねっこが大好きな子どもたちにピッタリ。読んでいる保育士さんも思わず体を動かしたくなりますよ。
「でんぐりでんぐり」作・絵 くろいけん あかね書房
けんちゃんとねこがでんぐりかえしをして遊ぶ絵本です。くろいけんさんのやさしい絵柄とリズミカルな言葉の繰り返しが楽しめる絵本です。
3歳児・4歳児・5歳児クラス向け
「むしたちのうんどうかい」作:得田 之久 文:久住 卓也 童心社
むしたちが赤組白組に分かれて、はらっぱでうんどう会が始まりました。虫の特性が生き生きと描かれ、むしたちのユーモラスな表情が楽しめる絵本です。
「やさいのうんどうかいおおさわぎ」作:さくら ともこ 文:吉村 司 PHP出版
※Amazonで取り扱いがあります
やさいの国でうんどうかいが始まりました。トマトくん、キャベツちゃん皆おおはりきりです。けれど、もやしくんだけ元気がありません。その理由は...運動が苦手な子もいて、みんな違ってみんないいと気がつかされる絵本です。
まとめ
スポーツの日と体育の日の違いが理解できたでしょうか?スポーツの日前後にうんどう会を開催する保育園、幼稚園も多いでしょう。うんどう会は1年の中でも大きな行事なので、保育士さんは忙しさにめげてしまいそうになる方もいあるかもしれません。
スポーツの日の趣旨にもあるように、子どもの心と体の成長を育み、楽しんで取り組めるといいですね。