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保育士国家試験の実技科目としても取り入れられている素話。
幼稚園や保育園での活動としてはもちろん、親子でも楽しむことができますよ。教材の準備もなく楽しめて、子どもの想像力をかきたてる魅力的な素話についてご紹介しますね。
目次
素話とは
”自分の言葉で伝えること”が、素話とされています。ということは、ストーリーを暗記してただ話せば良いというわけではないのです。
そこが、少し絵本の朗読よりも難易度が高く感じる部分ですよね。
絵本を読み、内容を理解し、自分の言葉として伝えることによって、子どもたちの想像力はより豊かになります。
絵で理解をするのではなく、言葉や間、声のボリュームなどで情景を思い浮かべます。絵を見ていない分、1人ひとりが自由に想像することができるのが、素話の良さです。
そして、”聞く”という姿勢も身につきます。
絵本では大切な絵。絵からも学べることは多く、色彩や表情、物をを見ながら楽しむのも脳への刺激や理解力を高めるために良いとされています。
しかし、素話には絵がありません。集中して話を聞くことで、初めて理解できるのです。
子どもの発達に”聞く”ことはとても大切です。いつでもどこでも取り入れられる素話から、こんなにも子どもたちの成長に繋がるのかと思うとどんどん取り入れたくなりますよね。
素話の豆知識
すばなし【素話】
1.酒食などは出ず、ただ、話だけをすること。
2.鳴り物をそえない落語。
辞書で調べるとこのように説明されています。
素話とは、子どもへの朗読のイメージがありましたが、大人のやり取りでも使える言葉です。ただ、話だけをすることということは、雑談も素話の1つということなのかもしれないですね・・・。
素話の仕方
時と場合によりますが、子どもたちが集中しやすい環境でお話をすることをオススメします。
例)
自分の背中側には壁がくるようにする。
玩具がある棚などは、子どもの目線に入らないような場所にする。
このような環境設定をすることで、よりあなたの素話に集中できるようになりますよ。
そして大切なのは「正しく言おうとしないこと」。
素話と言うのは、先ほどもお伝えしたように”自分の言葉で話す”ということを忘れないようにしましょう。
その場で、言い回しを変えても良いのが素話の魅力のひとつ。その場その場で言葉が変わっても大丈夫なので、自信を持ってお話を進めてみてくださいね。
素話のポイント
ポイントは全部で5つ!
- 内容を覚えていること
- 「、」と「。」を意識して話すこと
- 何度も繰り返し話し、自分のものすること
- 身振り手振りをつけすぎないこと
- 目線の高さに気をつける
1.内容を覚える
繰り返し読んだり、書いたり、覚え方は人それぞれ。自由で大丈夫ですが、読んで覚えた方が素話に移行しやすいですよ。
物語の中でどこが1番盛り上がるのか、を意識して覚えていくと、素話をするときに話しやすいのでやってみてくださいね。
2.「、」と「。」を意識する
素話では”間”も大切です。絵本のように文字がない分、スラスラと言うだけになってしまいがちなので、「、」でひと呼吸「。」でふた呼吸のように意識して語るようにすると良いですね。
3.何度も繰り返し話し、自分のものにする
暗記して話すだけではなく、自分が経験したかのように、感情を込めて話すことを意識してみてください。これを繰り返しているうちに、童話が自分が体験したかのように話すことができるようになります。
4.身振り手振りをつけすぎない
あくまでも主は、”話”。絵がない分、感情や情景を体で表現したくなりますが、やりすぎには注意です。これは、繰り返し練習をし誰かに見てもらうと良いですね。
5.目線の高さに気をつける
子どもは何人いて、どこで話すかによって立つべきか座るべきか変わってきます。もちろん寝転んでリラックスした状態で素話をするのも良いですが、保育園や幼稚園のように集団の前で話すときには注意が必要ですね。
目で語るというイメージを持つと良いですよ。子どもたちはどの高さなら自分の目を見やすいのか、自分が子どもの目線と合っているかを意識することをオススメします。
素話の動画
金色とさかのおんどり
三びきのやぎのがらがらどん
ぶたのたね
おすすめの本
これであなたも素話がいつでもどこでも話せる人になれますね♪
絵本に比べるとなじみがない方も多いのかもしれませんが、子どもの発達にも重要な素話、ぜひ一度取り入れてみてくださいね。