こんにちは!ぽっくる先生(@2525pokkuru)です。
保育園で仕事をする人なら、一度と言わず、何度も読んで頭にいれておきたいのが『保育所保育指針』。
保育士のみなさんが、日々行なっている保育は、この保育所保育指針に基づいています。

なんと、この超重要な『保育指針』が、平成30年から、10年ぶりに改定(施行)されています!
ちょっとむずかしい内容かもしれませんが、絶対に知っておくべき内容。
今回の改訂ポイントをできるだけ簡単にまとめてみました!月案や指導案を書くときに参考になる書籍もご紹介します。
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目次
保育所保育指針とは?
まずは厚生労働省より、保育指針の説明を。
保育指針は、保育所における保育の内容やこれに関連する運営等について定めたものです。
保育所における保育は、本来的には、各保育所における保育の理念や目標に基づき、子どもや保護者の状況や地域の実情等を踏まえて行われるものであり、その内容については、各保育所の独自性や創意工夫が第一義的に尊重されるべきです。その一方で、すべての子どもの善の利益のためには、子どもの健康や安全の確保、発達の保障等の観点から、各保育所が行うべき保育の内容等に関する全国共通の枠組みが必要です。このため、保育指針において、各保育所が拠るべき保育の基本的事項を定め、保育所において一定の保育の水準を保つことにしています。
全国の保育所においては、この保育指針に基づき、子どもの健康及び安全を確保しつつ、子どもの一日の生活や発達過程を見通し、保育の内容を組織的・計画的に構成し、保育を実施することになります。(略)
(厚生労働省 保育所保育指針解説より)


施設によって指針は異なる
ちなみに、就学前の子どものための施設は、主に『幼稚園』『保育園』『こども園』に分類されますが、それぞれに指針があります。
- 保育園⇒保育所保育指針
- 幼稚園⇒幼稚園教育要領
- こども園⇒認定こども園教育・保育要領
というように決まっています。


改定ポイント
今回改定された箇所について、簡単にポイントを3点まとめました。
すべてが変わったわけではなく、時代にそって、必要な部分のみ改定されています。
幼稚園/保育園/こども園⇒小学校への接続
1点目のポイントは、『小学校教育との接続の強化』。
幼児期の教育を『幼稚園』のみならず、『保育所』『認定こども園』すべての施設で教育の質を確保し、小学校以降につなげるられるよう改正されています。


乳児からの教育を重視
2点目のポイントは、3歳未満児からの教育が、より重視されていること。
最近では、自尊心や自己制御、忍耐力といった非認知的能力を、乳幼児期に身につけることが大人になってからの生活に影響する、ということが、国際的に研究成果として注目されています。
この乳幼児期の特性を踏まえて、新しく『乳児』『満1歳~3歳未満』の保育に関する記述がされました。

職員研修の強化
保育指針の第5章で、職員の資質向上について記述されています。
これからの時代、ますます保育者に求められるものが高度化していくと考えられており、保育者は研修を通してキャリアアップしていくことが望まれます。


改定の内容がわかる本
2018年からの保育の参考になる、保育指針がわかりやすく理解できる本をご紹介します!

保育所保育指針
厚生労働省から出ている保育所保育指針はこちらです。
平成30年度施行 新要領・指針サポートブック/プリプリブックス
保育所保育指針/幼稚園教育要領/認定こども園教育・保育要領、それぞれの改定ポイントが解説されています。
年間指導計画、月案、週案、日案の見本やポイントがたくさんのっているので、書類作成する人には役立つこと間違いなし!

保育所保育指針ハンドブック
イラスト&実践例付きで紹介されていて、すごくわかりやすいです!
こども園バージョンはこちら!
幼稚園バージョンはこちら!
マンガでわかる!保育所保育指針
活字が苦手な方は、マンガを読んでみてはいかがでしょう?

現役の保育士さん、これから保育の仕事をはじめる人にとって、とても大切な保育指針。
自分にあった本で、今回の改定ポイントを理解して保育をしてみてくださいね!