こんにちは!保育士・心理士として、保育と療育の両現場で働くシロクマ先生です。
この記事では、2歳児・6月の月案(月間の保育指導案)の文例をご紹介します。
雨が降ることが多い時期。戸外で十分に体を動かして遊ぶことができないので、安全な環境の中で楽しく過ごしながら、貴重な戸外遊びを十分に活用できるような保育活動を心掛けましょう♪
目次
2歳児の月案・6月の作成ポイント
☆時期を考慮し快適に過ごせるよう配慮しよう。
☆家庭とともに、排泄の自立を進めていこう。
☆子どもの思いを尊重しながら言葉を添えて共感しながらかかわっていこう。
保育目標
- 日中、パンツで過ごしてみる。
- 「○○したい」「○○できたよ」など自分の気持ちをことばで伝えようとする。
先月の子どもの様子
- 遊びを楽しむ中で、自己主張やものの取り合いなど、友だちとのトラブルになる姿も多く見られた。
- 午前中パンツで過ごせる子も増え、トイレ後に保育者に伝えて喜ぶ姿も見られた。
6月の行事
- 誕生会
- 身体測定
- 避難訓練
- 歯科検診
- 保育参観
- 保護者会
6月おすすめ絵本
『こどもずかん777 しゃしんバーション』作:よしだ じゅんこ
保護者との連携
- 気温が変化してくる時期なので、調節しやすい衣服を用意してもらう。
- 友だちとのトラブルは、 相手の気持ちに気づいたり、自分の気持ちを相手に伝えたりするための大切な経験であることを知らせていく。
食育
- 3つのパワー(三大栄養素)など、食材への関心を高める。
- 保育者の声かけにより、フォークを正しく持つことを意識しながら食事をしてみる。
体調管理・保険および安全
- 湿度が高くなることを考慮し、室内の除湿や着替えなど快適に過ごせるようにする。
- 園外に出るときは、子どもの動きに注意し人数確認をこまめに行う。
職員間の連携
- 蒸し暑さなど気温の変化が大きくなるので、子どもたちの体調について伝え合い共有を図っていく。
- 子どもたちの遊びの中からの気づきや発見を共有し、保育者同士の振り返りを通し活動へと発展させていく。
養護
生命の保持
ねらい
- 梅雨の時期であることを意識し、心地よい環境のなかで快適に過ごせるようにする。
- ものの安全な使い方を知らせ、ものを大切にする気持ちを育む。
予想される子どもの姿
- 湿度や気圧の変化などにより、気持ちが崩れたりする。
- ものの使い方を聞きながら、少しずつ丁寧に扱おうとする。
配慮および援助
- 気温に合わせて湿度調整を行い、体調の変化に早めに気づいて対応する。
- 活動の中で、ものの扱い方や危険性を繰り返し伝えて、理解を促していく。
情緒の安定
ねらい
- 小さなつぶやきや発見に応答的にかかわり、受容しながら安心感がもてるようにする。
- 子どもの気持ちの崩れに共感しながら、丁寧に対応していく。
予想される子どもの姿
- 色々なものや気づいたことを、保育者に伝える。
- 思い通りにならず、気持ちが崩れたりする。
配慮および援助
- 応答的なかかわりを通して、人とかかわる楽しさや安心感をもてるようにする
- 思い通りにならない時には、言葉を添えながら共感し言葉で表現できるようにしていく。
教育
健康
ねらい
- 配膳や食事の準備をすることで、食への興味をもち意欲的に食べようとする。
- トイレで排泄してみる。
予想される子どもの姿
- 食事の準備など、友だちと一緒に行う。
- おしっこや排泄したことを、保育者に伝える。
配慮および援助
- 給食のメニューや食材について話をし、興味関心を広げられるような声掛けをする。
- 子どもの気持ちを尊重しながら無理なくトイレで排泄できるよう、声掛けをしながら促していく。
人間関係
ねらい
- 保育者に見守られながら好きな遊びや、気の合う友だちと遊ぶことを楽しむ。
- 活動の準備などを保育者や友だちと一緒にすることを喜ぶ。
予想される子どもの姿
- 自分から友達に声をかけ、一緒に遊ぼうとする。
- 意欲的に保育者の手伝いをしようとする。
配慮および援助
- 必要に応じて遊びの仲立ちをしながら、思いきり楽しめるようにする。
- 子どもの「やってみたい」の気持ちを汲みとりながら達成感を得られるようにする。
環境
ねらい
- 身近にいる虫に興味をもち、見たり触れたりすることを楽しむ。
- 雨の音やにおいなどの変化に気づく。
予想される子どもの姿
- だんご虫やカタツムリなどの小さな虫を見つけ、触れる。
- 雨が降ったことを、保育士に伝えたりする。
配慮および援助
- 子どもたちが発見したことに共感し、 興味の幅を広げていけるよう関わる。
- 今の時期ならではの楽しみや、体験して感じたことを共有し伝えていく。
言葉
ねらい
- 自分の思いを、簡単なことばで伝えようとする。
- 知っている虫や自然物の名前を伝えたり、新たに知ることを楽しむ。
予想される子どもの姿
- 言葉でうまく表現できず、気持ちが崩れることもある。
- 保育者に自分から、いろいろな気づきを伝えようとする。
配慮および援助
- ことばで伝えようとすることや、気持ちを汲みとりながらやりとりをする。
- 虫の名前を一緒に調べることで、知る楽しさを経験させていく。
表現
ねらい
- クレヨンや絵の具を使い色ぬりを通して、作品作りの楽しさを知る。
- お気に入りの絵本や紙芝居をくり返し読む。
予想される子どもの姿
- だんご虫やカタツムリの絵を描いたり色ぬりをする。
- 読み終えても何度も「読んで」と保育者に伝える。
配慮および援助
- できた作品を飾ったり遊んだりして、満足感を得られるようにしていく。
- また読んでもらいたい。という気持ちを受けとめ、温かな雰囲気で読む。
保育者の評価・反省(振り返り)
- 子どもが主体的にしようとしていることを、見守ることはできたか?
- さまざまな活動を通して、友だちや保育者とのかかわりを深められたか?
- 子どものことばや気づきを受けとめ、保育活動につなげられたか?
- 保護者とトイレトレーニングの様子を伝え合いながら、子どものペースに合わせて無理なく進めていけるよう、コミュニケーションを取りながら進めることができたか?
クラスや園によって月案は異なるもの♪
違う月の内容なども参考にしながら、子どもたちの発達状況やクラスにいる子どもたちの月齢に合わせて作ってくださいね。
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