保育園勤務経験16年のライター平あかりです。この記事では現場経験とライターの知識を活かした、クラスだよりの文例とクラス作りのヒントをご紹介しています。
記事を読むとすぐに活かせる!2月のおたより例文(書き出し/子どもの姿/締めの挨拶)と、2月の保育のポイントがわかります。

2月の保育のポイント
2月のポイントは「ひと呼吸おいてみよう」
寒い日が続き、室内で過ごす時間が長くなる2月。外で遊ぶ時間が減ると、子ども同士のトラブルが多くなったり、必要以上に声かけが多くなってはいませんか?
子ども同士のトラブルが増えたなと思う場合は、クラスの環境を見直したり、短い時間でも外に出たり、園内探索やホールに行くなど場所を変えるのもひとつの方法ですよ。
室内で声をかけるときに、担任が全て指示をするのではなく、ひと呼吸おいてみましょう。
1日の流れがわかっている子は自分で考えて行動したり、自ら聞きにきたりする姿がみられるでしょう。

2月のおたより文例
2月のおたより文例をご紹介します。季節を感じる文+全体的な子どもの様子を伝えるといいですよ。
書き出し文例
- 立春を過ぎましたが、寒さ厳しい日が続きます。子どもたちが鼻や頬を赤くして登園する姿が見られますよ。
- 寒さの厳しい翌日の朝は、園庭に薄い氷ができているときがあります。子どもたちは、ツルツルの感触と冷たさに歓声をあげていますよ。
- まだまだ寒さが厳しいですが、園庭で元気に遊ぶ子どもたち。白い息と赤いほほで、走り回る光景がほほえましいです。
- 梅の木の花がほころぶ季節になりました。散歩をすると、少しづつ蕾のふくらみが大きくなるのが見られますよ。
- 「おにはそと。ふくはうち」と子どもたちは豆まきをするのが楽しみな様子です。寒さも、おにも子どもたちのパワーで吹き飛ばしてほしいですね。
子どもの姿文例
0歳児
- 寒さに負けない体作りをするために、少しの時間でも外気浴を心がけていきます。もこもこのジャンバーに身を包み、歩く姿に季節を感じますね。
- 友だちや担任のまねをするのが楽しい時期ですね。手遊びや体操をすると、手や体を動かして楽しむ子が増えてきましたよ。
1歳児・2歳児
- 窓から外をながめると、ガラスが息で白くなるのが不思議な様子。2、3人で窓際に並び、指や手で拭き取る後ろ姿が可愛らしいです。
- 外遊びにかかせないジャンバー。友だちのものはどれか皆が覚えていて、担任を手伝ってくれる頼もしい子どもたちです。
3歳児・4歳児
- 節分の製作で作った、ユーモラスな表情の「おに」が、保育室に並んでいますよ。どこか作った子に似ているので、我が子の面を当ててみてくださいね。
- 寒さに慣れてきた子どもたち。少し動くと「暑い」とジャンバーを、脱ぐ子もいますよ。子どもの元気のよさを、見習いたいものです。
5歳児
- 早いもので、年が明けて1ヶ月が過ぎました。〇〇ぐみは小学生になる期待感が高まっていますよ。
- お昼寝がない生活にも慣れ、生活リズムが小学生に近づいてきました。子どもたちの表情も、一段とお兄ちゃんお姉ちゃんらしくなりましたよ。
締めの挨拶文例
- 1年の中でも、一番寒さが厳しくなる2月。手洗い、うがいをして風邪をひかないように気をつけましょう。
- 春が待ち遠しい季節ですね。日の長さや、冬ならではの花を見つけて子どもたちと季節を感じてくださいね。
- 寒いと背中も丸まってしまいますね。子どもとふれあい遊びや体操をするなど、体を緩めることを意識して寒さを超えていきましょう。
進級にむけて、期待を持てる声かけをしよう
年が明けると、新年度の準備で忙しくなりますね。1年近く一緒に過ごしてきた子どもたちに少しでもしっかりしてほしいとの思いから「そんなことしてたら〇〇ぐみさんになれないよ」と声をかけてはいませんか?
実は私もしていた時期があるので、気持ちはよーく分かりますよ。けれど今振り返ると、子どもたちに何も響いてなかったと思います。どこかに次の担任に「前の担任は何してたの?と思われたくない」という自分本位なところがありました。
忙しいときはつい「あれもこれもできていない」とできていないことに、フォーカスしてしまいます。けれど、去年の4月の子どもたちの姿を、思い出してみてください。成長したところばかりではないでしょうか?
新年度に向けて声をかけるときは「〇〇ぐみになるの楽しみだね」「〇〇ぐみさんみたいに、かっこよくできるかな」とポジティブな声かけをしてくださいね。
まとめ
ことわざに「1月はいく。2月は逃げる。3月は去る」とあるように年明けからの3ヶ月はあっという間に過ぎ去ってしまいます。忙しい中でも、子どもへの声かけは丁寧にポジティブに、を心がけてくださいね。