こんにちは。ライターの平あかりです。この記事では保育園勤務16年の経験とライターの知識を活かした、クラスだよりの文例とクラス作りのヒントをご紹介しています。
記事を読むとすぐに活かせる、7月のおたより例文(書き出し/子どもの姿/締めの挨拶)と、7月の保育のポイントがわかります。
7月の保育のポイント
7月は水遊び、プールが始まる園も多いでしょう。水遊び、プールは子どもたちも大好きですね。気持ちが解放され、いつも以上にはしゃぐ子も多いでしょう。楽しい反面、危険も伴います。水遊び、プールでは声かけと人数確認を徹底しましょう。
保育者として気をつけたい点
- 部屋とプールへの行き来、特にプールから上がるときは人数確認を徹底し事故を防ぎましょう。
- 事故を起こさないと気負うあまり声かけが強くなっていませんか?
✖️プールサイドは走りません。
○プールサイドは歩こうね。
子どもの命を守るために時に大きな声を出す場面もあるでしょう。大きな声かけは最小限にとどめ、子どもたちが楽しめる雰囲気づくりを心がけたいですね。
- 室内でも熱中症は起こります。子どもも保育者もこまめな水分補給をしましょう。
7月のおたより文例
7月のおたより文例をご紹介します。季節を感じる文+全体的な子どもの様子を伝えるといいでしょう。
書き出し文例
- 園庭の脇のひまわりも、子どもたちの背を追い越しぐんぐん成長しています。子どもたちは花が咲くのをいまかいまかと待ちわびていますよ。
- 梅雨の晴れ間に夏雲が見られるようになってきましたね。子どもたちは、晴れ間が出ると外で遊ぶのを楽しみにしています。
- 玄関や保育室の七夕飾りに喜ぶ子どもたち。素直に自分の願いを口にする姿がキラキラ眩しく感じます。
- 梅雨明けが待ち遠しい時期ですね。子どもたちの笑い声で、雨雲を吹き飛ばしていきたいものです。
- 梅雨も明け太陽の陽射しが強くなってきましたね。園では太陽に負けないくらい、子どもたちの元気なパワーがあふれていますよ。
子どもの姿文例
0歳児
- 散歩に出かけると、背の高いひまわりを見上げて目を丸くしています。自分より大きな花を見るのは初めてなのでしょうね。
- 友だちが気になり出してきた子が増えてきました。言葉はなくても、目と目を合わせて笑いあう姿を多く見るようになってきましたよ。
1歳児・2歳児
- 梅雨の晴れ間に園庭に出るのが待ち遠しい様子。園庭に出ると水たまりを覗き込んだり、ぬかるみに足を踏み入れたりと、雨上がりの園庭を楽しんでいますよ。
- 部屋に飾った七夕飾りを指差し、「〇〇ちゃんの!」と自分が作った飾りや願い事の紙を、友だちと見ながらおしゃべりしている姿が見られます。
- シャワーや水遊びが始まりました。水に触れると気持ちよさそうな表情の子どもたちです。
3歳児・4歳児
- 水やり当番を始め、順番にじょうろを持って水やりをするのを楽しみにしています。「実が大きくなった」「色がついてきた」など目を輝かせて話してくれますよ。
- 水遊びのときに、友だちの着替えを手伝うなど、友だちの様子に気がつきお手伝いする子が増えてきました。
- 泥団子作りがブームになっています。雨上がりの園庭に出ると、砂がしっとりしていて泥団子を作るのに最適なのをよく知っていますね。
5歳児
- 梅雨空を吹き飛ばすような元気いっぱいの〇〇組の子どもたち。デイキャンプに向けてグループで力を合わせる姿が見られますよ。
- 水遊びやプールが大好きで、毎日楽しみにしています。準備の仕方がわかり、着替えなど身の回りのことをスムーズに行うことができますよ。
締めの挨拶文
- 梅雨が明けると夏も本番ですね。楽しく夏を過ごせるよう、体調には気をつけましょう。
- 気持ちいい青空が広がる季節になります。たくさん遊んで心も体もぐんと成長する夏にしていきますね。
- 暑い日が続きますが、子どもたちが元気いっぱい過ごせるよう、こまめな水分補給をしていきましょう。
伝わる文章のコツ
今月のコツは「一緒に子どもを育てていることを伝える」。
7月はどろんこ遊び、水遊び、プールが始まります。いつもと違う準備を保護者にお願いする場面も多いですね。保護者が準備をし、保育士が遊びの時間をともに過ごし、子どもが楽しい時間を過ごせる。保護者は遊びの場面にはいないけれど、保育士と一緒に子育てしていることを伝えましょう。
また保育園にも慣れてきた頃です。気になることなど保護者が気軽に聞ける雰囲気づくりも心がけましょう。
例文
- いつも水遊びの準備ありがとうございます。お家の方が準備してくれてくれるからこそ、子どもたちが楽しい時間を過ごせます。今後もご協力よろしくお願いいたします。
- 保育園と保護者の方が協力し合うことで子どもが健やかに育つと考えています。一緒に子どもの成長を喜び合えるよう、気になることはいつでも声をかけてくださいね。
保育園には様々な保護者がいます。いつも準備をしない、忘れ物が多い保護者もいるでしょう。書いても伝わらない場合は「準備でわからないことや、困っていることはないですか?」と聞いてみましょう。家庭の状況が見えてくるかもしれませんよ。
まとめ
7月は梅雨もあけ本格的な夏を迎える季節です。子どもたちが夏ならではの遊びを楽しめるよう、担任同士の連携を話し合いましょう。残年ながら毎年水遊びやプールで悲しい事故が起きています。
多くは連携不足や人手が足りていない印象です。あなたが新人でもリーダーの立場にいなくても、おかしいと思うことは声をあげて子どもの命を守ってくださいね。