保育園では定番の活動、シール貼り。
今回は、子どもの発達に合わせたシール貼りの遊び方を紹介します。
発達に合わせて1歳頃から挑戦できる簡単な遊び方から、ステップ別に具体的な遊び方を解説していきます!
遊びがさらに発展する、シール台紙を無料ダウンロードできるサイトや、市販品のおすすめシールドリルもご紹介。
”思いのままペタペタ貼り楽しむ活動”から、”頭を使い、集中してじっくり楽しむ活動”へ。子どもの成長に合わせて遊びを発展させながら楽しみましょう。
指先の感覚だけではなく、集中力、観察力など様々な力を育んでいき、最初はできなかったこともできるようになる成長を、目で見て感じることができます。
台紙はコピーして何度も使うことができるので、シールさえ常備しておけば保育園や幼稚園の活動にもすぐに取り入れることができ、先生方の準備の負担も少なく済みます。
また、散らかったり、汚してしまったりして後片付けが大変!なんてことも少ないので、お子様とのおうち時間にもおすすめです。
目次
おすすめ年齢
ねらいの例
- はがす、貼るの動きの中で指先の発達を促し、感覚を養う
- 集中力を高める
- 興味あるものを通じて、観察力を育む
- 繰り返し活動することで、変化や成長を共に喜ぶ
- 考えて遊び、できた達成感を味わう
材料と準備
- 丸シール
- 台紙
- 新聞紙やそれを止める養生テープ(活動に応じて)
台紙の無料ダウンロードサイト
無料でダウンロード&印刷して遊べる、シール台紙を配布しているおすすめサイトを2つご紹介します。
marumaru~手作り知育あそび~
オリジナルの丸シールあそび用台紙を配布しているサイトです。台紙は管理人のusamieさんが、趣味でご自身のお子さんに作成したものだそうです!
見ただけで「早く貼りたい!」とワクワクするようなデザインの台紙ですよ。
幼稚園や保育園で教材として使用する場合は連絡が必要ですので、利用規約を確認の上、ご利用ください。
ゆびさきクラブ
こちらもシール台紙を無料ダウンロードできるサイトです。
難易度別に様々なデザインが用意してあり、保育園や幼稚園での利用も大歓迎とのことです。
利用規約をご確認の上、ご利用ください。
遊び方
1歳頃のはじめてのシール遊びから、枠の中に貼る、数字を合わせて貼る、といったステップアップしながら遊べる方法をご紹介していきます。
年齢や順番にこだわらず、子どもの興味関心、発達にあわせて取り入れてみてくださいね。
①指先をたくさん使おう!(1歳頃~)
・まっさらな紙や新聞紙などに、とにかく思うがままにシールを貼る
台紙からはがしてシールを貼る。この単純な動作もむずかしい年齢です。
②お部屋の壁にシール貼り
・立ったり座ったり、たくさん移動しながらいろいろな場所にシールを貼る
椅子にじっと座って集中…は子どもにとって大変なことです。そんなときは、お部屋全体にシールを貼っちゃおう!といっても、壁にべたべたと貼るわけにはいけません。
③いろいろなものをシールで表現しよう(1歳後半頃~)
・大きめの枠を作り、そこにシールを貼る。
④〇の中に貼ってみよう(2歳頃~)
・丸い枠の中にシールを貼る
シールと同じ大きさの枠を作ります。
⑤シール貼り+色や数字で考える遊びへ変化!
〇の枠にシールが貼れるようになったら、さらに難易度UP!
2歳前後になると、色や数字に興味を持ち始める子もいます。そんな子どもたちの興味をシール貼りに取り入れていきましょう。
・枠と同じ色のシールを貼る
・枠に書かれた数字と同じシールを貼る
シールを貼ると、数字の位置が分からなくなるので、見えるところに小さく書いておくと、完成した後、正解を確認するときに分かりやすいです。
特に数字は、興味が出始めたばかりではまだむずかしく、正しく貼ることはできません。
ですがあえて、”興味を持ち始めたけど、まだむずかしい”という時期から取り入れてみるのもよいでしょう。
バラバラに貼る時期を経て、少しずつできるようになってきます。
シール貼りのポイント
- 〇シールの大きさは成長に合わせて使い分けてください
- シールを口にいれてしまうことがあります。誤飲に注意してください
- 必要な数だけ、シールを用意しましょう
(特に、④の活動は、丸い枠の数に合わせて用意しておくことで、考えながら貼ることへの集中が高まります。枠が埋まってもまだシール貼りがしたいという子には満足できるまで楽しめるよう、別の台紙やシールを用意しましょう) - 一緒に小さなゴミ箱も用意してあげ、シールの台紙を自分で捨てる習慣もつけていきましょう
市販品のシールブック
台紙はダウンロードして遊ぶこともできますが、1冊にまとまっている市販品を利用するのもおすすめです。
くもんの「シールはってみよう」はカラフルなシール貼り用シートが60~80ページほど、簡単なものから順に1冊にまとまっています。
【①好きなところにシールを貼る⇒②形や模様を合わせて貼る⇒③貼る場所を考えながら貼る】というステップになっているので、本に沿ってそのまま進められるのが便利ですね!
対象年齢は2歳・3歳となっていますが、興味を持ち始めたら取り組んでみてはいかがでしょうか。
お値段もリーズナブルで、「どうぶつえん」「のりもの」など、シリーズ化されています!
いかがでしたか?今回紹介したやりかたを、季節の製作に取り入れるのもよいかと思います。
また、発達や興味には個人差があるので、子どもが「やってみたい!」「楽しい!」と思えるようなやり方を取り入れてみてください。
発達に合わせてどんどんと遊びが広がる、シール貼り遊びの紹介でした。