こんにちは。「一緒に保育をしてくれる巡回指導の先生」がモットーの療育保育士シロクマ先生です。
この記事では、5歳児・2月の月案(月間の保育指導案)の文例をご紹介します。
厳しい寒さにも負けず、体調管理を十分に保育に当たってください。
目次
5歳児の月案・2月の作成ポイント
☆就学に向けて不安になる保護者もいるため、丁寧に支援していこう。
☆就学を意識した生活を通して自信に繋げながら、保育に当たろう。
保育目標
・生活の見通しを持ちながら過ごす。
・就学への期待や不安を受け止め、自信を持って生活ができるようにする。
先月の子どもの様子
・年下の子に頼られることを喜びながら、自信を持って行動する姿が見られた。
・友達と協力し、目的に向かって最後まで取り組むことを楽しむ様子も見られた。
2月の行事
・誕生会
・身体測定
・避難訓練
・節分会
2月のおすすめ絵本
『わすれられないおくりもの』作:スーザン・バーレイ
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保護者との連携
・生活の流れの変化や就学に向けて取り組んでいることの意味とその様子を丁寧に伝えていく。
・就学に向けて不安を抱いている保護者に寄り添いながら、保護者が自己決定できるよう支援していく。
食育
・時間内に食べ終わることを意識しながら食事をする。
・食材に興味を持ちながら楽しんで食事をする。
体調管理・保健および安全
・感染症予防のため、室内の温度調整や換気は十分に行う。
・感染状況についての掲示を通して保護者にも協力を依頼していく。
職員間の連携
・子どもの成長の様子を職員間で進級に向け、見通しを立てた保育ができるよう共有していく。
・戸外で遊ぶ際、滑りやすくなっている場所など危険がないか事前に確認しておく。
養護
生命の保持
ねらい
・一人ひとりの健康状態を把握し、感染症予防に努めながら健康に過ごす。
予想される子どもの姿
・健康に過ごせるよう衣類の調節や水分補給など自ら進んで行う。
配慮および援助
・衣服の調節や水分補給.手洗いなどしっかり行えているか、適宜確認をする。
情緒の安定
ねらい
・一人ひとりの想いや要求を受け止め、自信を持って生活できるようにする。
予想される子どもの姿
・相手に合わせすぎてしまう子もいる。
配慮および援助
・葛藤や要求を理解し、共感し励ましながら関わっていく。
教育
健康
ねらい
・危険なことを予測し、自分で安全に行動して過ごす。
・集団遊びのルールを理解し、楽しみながら戸外で充分に体を動かして遊ぶ。
予想される子どもの姿
・自分たちで危険なことを伝え合いながら安全に過ごす。
・自己主張が強く、一方的にルールを決める子もいる。
配慮および援助
・子ども自身で危険予測できるよう見守っていく。
・自分の考えたルールや相手の考えを最後まで聞けるよう、促しながら楽しく遊べるように関わっていく。
人間関係
ねらい
・相手の想いに気づき、自分の思いを調整し折り合いをつけながら遊びを楽しむ。
・年下の子と積極的に関わり、一緒に遊ぶ。
予想される子どもの姿
・自分の思いと相手の思いが合わず、葛藤する様子も見られる。
・年長児であることを自覚し、年下に優しく接しようとする。
配慮および援助
・子ども同士の話を丁寧に聞きながら見守っていく。
・年下の子の気持ちを受ける優しく接する姿を認めていく。
環境
ねらい
・クラスや棚など、共有の場所の整理整頓をしようとする。
・身近な文字や数、形などに興味関心を持ち、遊びに取り入れる。
予想される子どもの姿
・煩雑な状況が気にならない子もいる。
・子ども同士で文字を教え合いながら書く。
配慮および援助
・整理整頓について丁寧に伝えながら一緒に取り組んでいく。
・遊びの中で楽しみながら数や文字などに、自然と興味が持てるようなものを提供する。
言葉
ねらい
・自分が感じた思いや感情を素直に言葉にして伝える。
・ごっこ遊びを楽しむ中で、アイディアを伝えあいながら遊びを発展させる。
予想される子どもの姿
・お互いに自分の感じたことを話す中で共感し合うことを喜び楽しむ。
・自己主張の強い子の意見に偏ることもある。
配慮および援助
・言葉遣いについて丁寧に伝えながら、自分の思いを伝えられるようにしていく。
・一人の意見に偏らないよう適宜話し合いに加わりながら、楽しめるよう関わっていく。
表現
ねらい
・制作したものを年下の子たちが使ってくれることを考えながら制作に取り組んでみる。
・園生活で経験してきたことを自信にし、就学に向けての気持ちを高めていく。
予想される子どもの姿
・子ども同士でどういったものがいいか相談しながら作る。
・これまでの経験を振り返りながら、子ども同士でも自信をつけていく。
配慮および援助
・どういうものが喜んでもらえるか、一緒に考えながら制作を楽しめるようにする。
・これまでの経験を子どもたちと振り返りながら、自信に繋がるよう関わっていく。
保育者の評価・反省(振り返り)
・生活の見通しを持ちながら過ごせるよう、認め、見守りながら保育ができたか?
・就学への期待や不安を受け止め、自信を持って生活ができるよう、丁寧に関われたか?
・保護者の不安に寄り添いながら、丁寧な支援ができたか?
クラスや園によって月案は異なるもの♪
違う月の内容なども参考にしながら、子どもたちの発達状況やクラスにいる子どもたちの月齢に合わせて作ってくださいね。
この記事を書いた人
保育園と療育施設で働くダブルワーカー。
『一緒に保育をしてくれる巡回指導の先生』をモットーに活動中!
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