こんにちは。「一緒に保育をしてくれる巡回指導の先生」がモットーの療育保育士シロクマ先生です。
この記事では、5歳児・10月の月案(月間の保育指導案)の文例をご紹介します。
少しずつ肌寒くなってくる時期なので、気温の変化とともに、子どもの体調の変化に十分留意しながら保育に当たりましょう。
目次
5歳児の月案・10月の作成ポイント
☆気温差を気にかけながら、自分たちで調節の判断ができるような声掛けを心掛けていこう。
☆就学前検診の時期であるため、保護者との情報共有をしておこう。
保育目標
・友達と考えを出し合い、共通の目的に向かって取り組む楽しさを味わう。
・目標に向かって取り組む姿を認め、お互いが安心して力を発揮できるようにする。
先月の子どもの様子
・運動会でやり遂げた自信から様々なことに挑戦する姿が見られるようになっている。
・生活に見通しを持ち、給食の準備や片付けなど自分たちで進める姿も見られるようになった。
10月の行事
・誕生会
・身体測定
・引き取り訓練
・小学校交流
10月のおすすめ絵本
『寿限無』作:斎藤 孝
保護者との連携
・目標を持って取り組んでいる子どもたちの姿を伝えながら成長を共有していく。
・就学前検診の様子を伺い、心配なことや不安なことがある時は保護者の気持ちに寄り添いながら小学校との連携を図っていく。
食育
・食事のマナーを意識して食べる。
・三角食べを意識して食べてみる。
体調管理・保健および安全
・朝夕と日中の気温差を考慮し、衣類の調整についての声掛けを適宜していく。
・小学校交流へ向け、感染症の流行の有無など小学校としっかり確認しておく。
職員間の連携
・園外保育の打ち合わせや下見は事前に行い、職員間での役割や理解を徹底する。
・調理保育や引き取り訓練での、当日の流れや子どもの動線、保護者の動きを想定し、職員間の役割を共有しておく。
養護
生命の保持
ねらい
・朝夕の気温差や運動量に合わせて、自分たちで健康管理をできるようにする。
予想される子どもの姿
・寒い時は、自分たちで考えて上着を着る姿も見られる。
配慮および援助
・状況を判断し対応しようとする姿を認めながら、必要に応じて一緒に考える時間も設ける。
情緒の安定
ねらい
・自分の気持ちを表現しながら、自信を持って活動する。
予想される子どもの姿
・子ども同士で励まし合いや認め合いながら、活動に取り組む。
配慮および援助
・一人ひとりの思いや葛藤を受け止めながら、安心して自分の力を発揮できるような関わりをしていく。
教育
健康
ねらい
・食事や睡眠の大切さに気付き、健康な生活に必要な習慣を身につける。
・様々な遊具を使って、全身を動かして積極的に遊ぶ。
予想される子どもの姿
・子ども同士で話し、考えながら行動する姿も見られる。
・友達と一緒に、お互いで話をしながら一緒に遊ぶ。
配慮および援助
・生活リズムを整えることの大切さを、子どもと一緒に確認しながら自分でも行えるように伝えていく。
・怪我のないよう適宜、遊具の正しい使い方を伝えながら見守っていく。
人間関係
ねらい
・順番やルールを守りながら、相手にも分かりやすく伝えようとする。
・小学校との交流を通して、憧れの気持ちを持つ。
予想される子どもの姿
・子ども同士で、話をしながらどう遊ぶか考える姿も見られる。
・小学校に緊張する様子の子もいる。
配慮および援助
・子どもだけで話をまとめていけるよう、時折、助言をしながら、楽しく遊べるよう見守っていく。
・緊張した様子の子には、寄り添いながら安心して交流を楽しめるようにする。
環境
ねらい
・秋の自然に触れ、形や大きさ、手触りなどに関心を持ちながら遊びに取り入れる。
・小学校と保育園、幼稚園の違いを知る。
予想される子どもの姿
・戸外のものを自分たちで遊びに取り入れる。
・小学校で見たもの聞いたことを友達と話して楽しむ。
配慮および援助
・数や形への興味がより深まるよう、子どもの気づきや発見に共感しながら関わっていく。
・小学校との違いを伝えながら、小学校への期待や楽しみが持てるような話をしていく
言葉
ねらい
・共通目的を持って、体験したことを言葉で伝えあいながら楽しむ。
・友達と、ことば遊びを楽しむ。
予想される子どもの姿
・子ども同士で伝える中で、意見が合わず衝突するときもある。
・じゅげむ、などの覚えた言葉を友達に披露しながら一緒に楽しむ。
配慮および援助
・自分の言葉で上手く伝えられない子の気持ちを受け止めながら、友達と楽しく関わり合えるよう仲立ちを通して関係を繋げていく。
・子ども自身が、覚えた言葉を楽しむ姿を見守りながらも一緒に楽しんでいく。
表現
ねらい
・見たことや聞いたことを色々な素材や自然のものを使って製作する。
・自然のものを使って工夫しながら作ったもので、遊ぶ楽しさを味わう。
予想される子どもの姿
・共同製作を楽しむ姿も見られる。
・戸外で拾った、持って帰ってきたものを取り入れながら作って楽しむ。
配慮および援助
・子どもの表現を大切にし、認めていきながら作る楽しさが味わえるよう関わっていく。
・イメージしたことを言葉で説明し作品にできるよう、子どもの思いを確認しながら楽しめるようにする。
保育者の評価・反省(振り返り)
・友達と考えを出し合い、共通の目的に向かって取り組む楽しさを味わえるよう、見守りと助言のタイミングを考慮しながら保育ができたか?
・目標に向かって取り組む姿を認め、お互いが安心して力を発揮できるよう関われたか?
・就学前検診での情報共有や保護者支援を行うことはできたか?
クラスや園によって月案は異なるもの♪
違う月の内容なども参考にしながら、子どもたちの発達状況やクラスにいる子どもたちの月齢に合わせて作ってくださいね。
この記事を書いた人
保育園と療育施設で働くダブルワーカー。
『一緒に保育をしてくれる巡回指導の先生』をモットーに活動中!
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