こんにちは。保育園勤務経験16年のライター平あかりです。
この記事では0歳児クラス担任の経験がある筆者が、
- 5月の保育のポイント
- 5領域の指導案作成の例文
- 環境構成
- 保護者に配慮すべき点
- 5月の行事
- 5月の歌
- 5月の絵本
をご紹介しています。記事を読むとすぐに生かせるヒントが満載です。
5月の保育のポイント
5月は月初めにGWがあり、お家でゆっくりしたり、おじいちゃんおばあちゃんに会ったりする子も多いでしょう。GW明けは、生活リズムを整えることを意識してください。
「風薫る5月」といわれるように気候が良く、気持ちの良い季節です。可能な限り散歩や園庭遊びなど、外に出ましょう。
風を感じたり、太陽の光に目を細めたり全身で季節を感じることは、五感を刺激し様々な発達を促しますよ。
また保育室や担任に慣れてくると、ハイハイやつたい歩きで探索活動が活発になってきます。目を離すと思いがけず、頭やおでこをぶつける可能性を予測し、担任同士声をかけ合って子どもから目を離さないようにしてくださいね。
健康(心と体の健康を維持する領域)
- 連休明けは生活リズムを整えることを意識し、ゆったり過ごせるよう配慮する。
- まわりのことが気になり、探索活動をするようになってくる。
- 離乳食の時間が楽しみになり、意欲的に食べるようになってくる。
人間関係(周囲の人とのコミュニケーションを育てる領域)
- おむつ替えや食事のときなど、保育士とアイコンタクトやスキンシップでコミュニケーションをとるようになる。
- 保育者の身振りをまねたり、喃語を話したりして楽しむようになってくる。
- 保育者に声をかけられたり、笑顔で受け応えされることで楽しいと感じるようになる。
環境(身近な環境との関わりに関する領域)
- 異なる素材のおもちゃに触れて、感触の違いを感じる。
- 生活リズムが整うように、静かな環境と目が届く場所で眠れるよう配慮する。
- 朝晩の寒暖差に配慮し、衣服の調節に気をつける。
言葉(言葉の獲得に関する領域)
- 指差しが出るようになり、何かを伝えようとする姿が見られる。
- 保育者の言葉を真似ようと、「あー」「うー」と声が出るようになってくる。
- 子どもが聞き取りやすいように、大きな声ではっきり話すことを意識する。
表現(思いや感じたことを表現する領域)
- 安心できる場所と保育者のなかで、感情を出せるようになる。
- 抱っこを求めたり、自分からスキンシップをとるなど好意を体で表現するようになる。
- 子どもが気持ちを出してきたときには、しっかり受け止めていく。
環境構成
子どもの目線で保育室を確認しよう
ハイハイやつかまり立ちで、探索活動を始める子が増えてきます。子どもの目線で、棚や柱などの角がないかを確認しましょう。
様々な素材のおもちゃを用意しよう
プラスチック、布、木など素材が異なるおもちゃを用意し、感触の違いを味わえるようにしましょう。とがっているものがないか、衝撃で壊れないか確認してくださいね。
ミルクや睡眠の時間はボードに書くようにしよう
0歳児クラスは、ほとんどが複数担任です。0歳児クラスは個人差も大きいので、ミルクや睡眠時間などの情報を共有してミスのないよう、ボードに書いてわかりやすくしましょう。
保護者への配慮
慣らし保育も終わり、保育時間が長くなってくるでしょう。保護者の仕事の時間も長くなっています。 親子ともに、疲れが出る時期でもあるので、朝の視診で体調の変化がないか必ず確認してください。保護者にも、労いの言葉をかけるよう心がけましょう。
5月は母の日があるため、ファミリーデーや保育参観をする保育園も多いでしょう。保護者同士のつながりができるように、「〇〇ちゃんと〇〇ちゃんは月齢が近いですよ」「よく遊んでいますよ」など、きっかけづくりができるといいですね。
5月の行事
- 誕生日会
- 子どもの日の集い
- 内科検診
- 避難訓練
- 身体測定
- ファミリーデー(保育参観)
5月のふれあい遊び
ラララぞうきん
きゅうりができた
5月の絵本
だるまさんが 作 かがくいひろし ブロンズ新社
子どもたちの大好きなだるまさんシリーズ。繰り返し読むと、「びろーん」「ドテッ」のところでマネをする子が出てきます。何度読んでもあきない絵本です。
かおかおどんなかお 作 柳原良平 こぐま社
たのしい顔、怒った顔、悲しい顔と様々な表情が出てくる絵本です。表情の違いがわかりやすく、ユーモラスに描かれていますよ。0歳児のこの時期は、人の顔をよく見るようになります。この絵本も、じっーと見る子が多かったですよ。
くっついた 作 三浦太郎 こぐま社
向かいあった動物たちが、ページをめくると「くっついた」と頬や鼻をくっつけています。
「くっついた」とシンプルな繰り返しで、心にほのぼのとしているのものを感じますよ。
きゅっきゅっきゅっ 作・絵 林明子 福音館書店
離乳食を食べる子が増えてきた時期に、ぴったりな絵本です。日常でも「きゅっきゅっきゅっ」と言いながら顔や手を拭くと、子どもたちも喜びますよ。
くだもの 作 平山和子 福音館書店
ページを開くと、皮をむく前のくだものと、切ったくだものが並び、切ったくだものは「さあ、どうぞ」とフォークに刺してあります。担任をしていたときは、口元に持っていき、食べるまねっこを楽しんでいました。
まとめ
5月は保育室や担任に慣れて、子どもたちの笑顔が多く見られるようになるでしょう。探索活動が活発になるので、思いがけないところに入り込んだり、頭をぶつけたりということも増えてきます。いつぶつけたのか分からないということがないよう、子どもたちから目を離さないようにしてくださいね。
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