こんにちは。保育園勤務16年経験のあるライター、平あかりです。
8月の中旬にあるお盆期間。祝日ではないですが多くの企業が休みになるため、子どもの登園も減り、保育士も順番に休みをとるでしょう。
子どもたちにお盆休みについて話すときに、お盆の由来を知っておきたいですね。この記事ではお盆の由来/子ども向け説明例文/おすすめ絵本3冊をお伝えします。
目次
お盆の期間はいつからいつまで?
お盆の期間は地域により差があります。一般的には8月13日〜16日の4日間とされています。
以前は旧暦の7月13日〜16日がお盆でした。けれど明治から新暦になり、1ヶ月ずらして8月になったようです。
地域や仏教の宗派によっては、旧暦の7月15日を中心に行事を行う場合もあります。
お盆の由来
お盆の由来は仏教の「盂蘭盆会」(うらぼんえ)という行事からきているといわれています。現在のお盆は仏教、神道、地域などの風習が混じり合ったものが伝えられているようです。
一般的には先祖に感謝し、墓参りをしたり親戚で集まったりなどする人が多いですね。
お盆にすることと意味
お盆には昔から伝えられている風習がありますね。地方により風習は異なる場合がありますが、一般的に伝えられているものをお伝えします。
迎え火(むかえび)
13日の夕方〜夜にかけて、玄関や門、お墓におがらをたきます。おがらとは麻の茎の皮をはいで乾燥させたものです。白く長い形状で、お盆の時期になると花屋さんで買えますよ。
ご先祖さまが迷わず家に帰って来られるように、との願いが込められています。現代では玄関で火を焚くのは難しい場合が多いため、迎え火も送り火も提灯で代用する家庭も多いですよ。
精霊馬(しょうりょううま)
なすやきゅうりに割り箸などで4本足をつけたものです。ご先祖様が早く帰ってくるようにとの願いをこめ、迎え火と一緒におくのが一般的です。きゅうりは足の早い馬、なすはゆっくり安全に歩く牛を見立てているといわれています。
送り火
16日の夕方〜夜にかけて、玄関や門、お墓におがらをたきます。ご先祖さまが無事戻れるよう送り出す意味合いがあります。京都の五山送り火は、有名な行事のひとつですね。
盆踊り
盆踊りは帰ってきた先祖の霊を供養し、もてなすための踊りです。お祭りが行われている地域も多いですね。ちなみに日本3大盆踊りは岐阜県郡上おどり、徳島県阿波踊り、秋田県西馬音内盆踊りといわれています。
子ども向け説明例文
乳児向け説明
幼児向け説明
おすすめの絵本
お盆時期におすすめの絵本をご紹介します。
おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん 作絵 長谷川義史 BL出版
ご先祖という意味がわかりにくい子どもたちにも、イメージがわきやすい絵本です。永遠に続く「ひいひいひい」に息つぎが難しく、子どもたちの笑いを誘いますよ。
おぼんぼんぼんぼんおどりの日 作 ますだゆうこ 絵 たちもと みちこ 文渓堂
おばあちゃんが亡くなって初めて迎えるお盆を、お盆の由来も交えて描かれています。お盆の豆知識も書いてあり、お盆を知るためにこれさえあればばっちりといえる絵本です。
じごくへいった三人 作 谷真介 絵 赤坂三好
「じごくのそうべえ」の原型ともいえるお話。お盆の由来がわかりやすく描かれています。じごくのそうべえをじっくり聞けるクラスに向いているでしょう。
お盆の由来は知ってるようで知らなかった人も多いでしょう。