こんにちは!保育×環境について発信している、かのんです。
わたしたちが普段から使っている消しゴム。小学生になると筆箱の中に、1つは入れるようになり、勉強や絵を描く際には欠かせないものとなりますよね。
さて、その消しゴムについて考えたことはありますでしょうか?
「あの消しゴムより、よく消える!」「形がおもしろい!」
今では、さまざまな種類や形の消しゴムが販売されており、子どもたちが参加するゲームの景品に、かわいい消しゴムをプレゼント!なんてことも多いですよね。
「かわいいから欲しい!」と幼い頃に買ってもらった消しゴムが、月日がたった今でも残っている…使っていない消しゴムが眠っている…
そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、新年度が始まる前のこの時期に、わたしたちの身近にある文房具の1つ、”消しゴム”の原材料や歴史、おすすめ商品について紹介します。
目次
プラスチック消しゴムは何からできている?
プラスチック消しゴムになるまで
消しゴムが誕生する前は、何を使用して字を消していたか、皆さん知っていますか?
…なんと、パンで字を消していたのだとか!
パンでどうやって消すの!?と驚きますよね。
紙の表面にくっついた鉛筆の黒鉛を、網目上に結びついているパンの白い部分で黒鉛を絡め取り、消しゴムの役割を果たしていたそうです。
えんぴつが生まれてから約200年後の1770年。
えんぴつで書いた文字を、天然ゴムで消すことができると、酸素を見つけたイギリスの化学者さんによって発見されました。イギリス、フランスとヨーロッパに広がり、その後日本へ!
昔は天然ゴムで作られていた消しゴム。
より字をキレイに消すことができるようにと、日本のメーカーさんが発明し、1959年に、プラスチック消しゴムと呼ばれている”プラスチック字消し”の販売が始まったのです。
原材料の紹介
プラスチック消しゴムの材料はこちら↓↓
- 塩化ビニル樹脂(PVC)
- 可塑剤(かそざい)(フタル酸エステル)
- 安定剤
- 研磨材
消しゴムにケースがついている理由
消しゴムに直接触れないための予防ケースだった!?
『筆箱を開けたら、消しゴムが筆箱にくっついていた!』
『定規と消しゴムがくっつき、定規の絵柄が消しゴムに写ってしまった!』
このような経験をされた方もいるのではないでしょうか。
それでは、なぜこんなマジックのようなことが起こるのでしょうか?
それは、先ほど原材料の紹介をした際に出てきた、化学反応を起こす可塑剤(かそざい)の影響です。
プラスチックに柔軟性を与え、成形しやすくするために使われる可塑剤ですが、フタル酸エステルという化学物質です。
以前の記事で紹介した『プラスチックフリー生活』という本にプラスチックに含まれるあれこれが、わかりやすく記載されているので、気になる方は見てみてください…!
選ぶならラバー消しゴムを
ラバー消しゴムとは
添加物が大量に含まれている、塩化ビニル樹脂(PVC)というプラスチックを使わずに、作られている消しゴムをいいます。
では、どのような消しゴムがあるのでしょうか。
ラバー消しゴム紹介
MILAN消しゴム
スペインMILANの定番消しゴム「1012」。シンプルでありながら、計算された楕円形とMILANロゴのバランスがとてもおしゃれで、なぜか触りたくなる不思議な消しゴム♪
MILAN フルーツ消しゴム
FACTISはMILANのシスターブランド。フルーツ柄がとてもレトロでかわいい消しゴムです。
KOH-I-NOOR(コヒノール) HARDTMUTH 消しゴム
チェコの文具メーカー、KOH-I-NOOR(コヒノール)の天然ゴムでできた消しゴムです。
子どもが惹かれるようなデザインかと考えると…という面がありますが、子どもだからといって説明をしない、という選択をするのではなく、消しゴムってね…ときちんと説明をし、一緒に考え、選んでいくことも大事なのかもしれませんね。
よく消えるの?実際の使用感(画像付き!)
実際にわたしが使う消しゴムの使用感について、写真付きでご紹介します。
私は、先ほど紹介した中のKOH-I-NOOR HARDTMUTHの、ゾウの絵が書いてある消しゴムを使用しています。
まずは紙に字を書いて…
早速、消してみます!
消えました!
”全く”見えなくなるまで消える!ということはありませんが、消しにくいこともなく、力を入れなければならないこともなく、問題なし◎
もちろん上から書いても、消したあとは目立ちませんでした!(個人の見解です)
最後に
子どもたちが心奪われるような消しゴムで溢れているこの世の中。
「ママ!お友達があんなにかわいい消しゴムを持ってたの!」
そのようにおねだりをされたら、なかなか難しい選択なのかもしれません。
私も、人体に影響を及ぼすこともあるとはいえ、学生時代、幼稚園教諭時代に、よく消えるプラスチック消しゴムに、たくさんお世話になりました。
より消しやすいように…!と消しゴムを使う人たちを想い、生み出されたプラスチック消しゴム。
世の中にあるものは、必ず誰かの想いが背景にあること。それは、忘れずにいたいと思っています。
私たち消費者が、何を選び、買い物をするかで、世の中は変わっていきます。
4月から始まる新年度に向けて、子どもたちが安心して使える消しゴム選びをしてみてはいかがでしょうか♪調べてみると、いろんな絵柄がありますよ。