2歳児クラスは動きが活発になり、さらに好奇心も強くなってくる時期。
また、ごっこ遊びや簡単なルールのある遊びも繰り返し経験することで楽しめるようになってきます。
そんな2歳児クラスでの設定保育や部分実習…どんなことをやったら良いのだろう?と悩むことも多いですよね。
そこで今回は、2歳児クラスでどんな遊びを取り入れると子どもたちもより楽しめるのか、設定保育や部分実習におすすめの活動4つをご紹介します。

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目次
しっぽとりゲーム
相手のしっぽをとる、というゲーム。みんなでワイワイ走るだけでも子どもたちは楽しめますよ。
準備するもの
・しっぽに見立てるもの
(細く切った新聞紙、すずらんテープや紙テープ、布など)
・帽子やお面
(鬼の目印となるもの)
遊び方
ねずみ役、ねこ役に分かれます。
ねずみ役はねこのしっぽを取ろうと追いかけ、ねこは取られないように逃げます。

実際の動画
指導のアドバイス
「走る」「しっぽを取る」という2つの動作を同時に行うことは2歳児にとっても難しいものです。
まずは、先生がしっぽを付けて逃げるところから始めると子どもたちも分かりやすいですね。
また、子どもが簡単に捕まえられるように工夫し、“できた!”という自信をつけられるようにしましょう。
むっくりくまさん
寝ていたくまさんが、起きて目を覚ますと…きゃー!逃げろー!
くま役も逃げる子どもたちも、どちらも楽しめる追いかけっこです。
遊び方
- くま役と逃げる子を決める。
- くま役は手で目を隠してしゃがみ、逃げる子は手をつないでくま役のまわりを囲む。
- 「♪むっくりくまさん、むっくりくまさん、あーなーのーなーかー」(くま役のまわりを歌いながら回る。)
「♪ねむっているよ、ぐぅーぐぅ、ねごとをいってる、むにゃーむにゃ」「♪めをさましたらー、めをさましたらー、たべられちゃーうーぞー」(手を離す)
「トントントン、くまさん、おきて~!」(子どもたちがくま役をたたいて起こす) - 「たべちゃうぞ~」などと言って、くま役はくまの真似をしながら追いかける。
- 捕まった子が次のくま役になる。
導入の例
まずは大人が2人でお手本を見せてあげましょう。
その時に、「ねむっているくまさんがいるよ」などと言ったり、くま役の先生も寝る真似やあくびをして起きるなどで表現するなど、ストーリーとして伝えると、子どもたちも簡単なルールを理解できますね。
実際の動画
指導のアドバイス
くま役の子はくまのお面をつけてあげると、みんなが見て分かりやすいですね。
手をつないで回る部分は、勢いよく回ると転倒に繋がるので「くまさんを起こさないようにそーっと回ろうね」などと声掛けをしてみると雰囲気も盛り上がり、ゆっくり回ることもできますよ。
また、慣れてきたら、くま役を増やすなどアレンジも加えてみるのもおもしろいです。
くまが怖くて泣いてしまう子がいたら、大人が近くにいって抱っこしたり、大丈夫だよと声をかけたりと、無理なく参加できるとよいですね。
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新聞紙あそび
ビリビリとやぶる動き、丸めてボールにする、などいろいろなあそびに大変身!
1、ちぎって舞わせて遊ぼう
・新聞紙を子どもたちの好きなようにちぎってもらいましょう。
破ることが難しい子もいるので、一緒に破ったり、すでに破いているものを事前に用意しておくと良いですね。
「1、2、それー!」と掛け声に合わせてみんなで宙に舞わせると、上からたくさんの新聞紙が降ってきておもしろいですよ。
また、ビニールプールなどに新聞紙を入れて、お風呂ごっこにも展開できます。
2、丸めてボール遊び
・ちぎった新聞紙を集めて丸めてボールにしてみましょう。
段ボールの箱などを用意してその中に入れたり、バスケットボールのようにネットを壁に付けて新聞紙のボールを投げ入れてもおもしろいですね。
3、新聞紙でよーいどん!
・見開き1ページの新聞紙を大人が持って、新聞紙に向かってよーいどん!
ビリビリと身体で破る感覚が楽しめます。
自分の身体で破るのに抵抗がある子は、大人と一緒に走ったり、子どもが走ってきたタイミングに合わせて破い
てあげると安心して走ることができますね。

4、傘を使ってみよう
・さかさまに持った傘にちぎった新聞紙を入れます。
傘の持ち手ではなく先端を持って高く上にあげて、もう片方の手で傘をくるくる回すと、雨のようにパラパラと上から降ってくる様子を楽しめますよ。
新聞紙遊びの動画

指導のアドバイス
保育室をそれぞれのコーナーに区切って色々なあそびを体験しても楽しいですね。
新聞紙あそびの最後は、落ちた新聞紙を拾って大きな袋にまとめたり、小さい袋を1人1人持たせて競争のように集めると、子どもたちも楽しめて、お部屋もきれいになりますよ。
トンネルあそび
トンネルをくぐる体勢を遊びの中で作ることで、体幹トレーニングにもなります。
雨の日にもピッタリな室内あそびです。
遊び方
子どもたちには大人の足で作るトンネルをくぐってもらいます。
トンネルもいろんな形にしてみると難易度が変わっておもしろいですよ♪
- 直立立ちのトンネル
- ライオンのトンネル
- 立ち膝のトンネル
- 0脚のトンネル

トンネルの動画
指導のアドバイス
最初は大人が見本を見せてあげると良いでしょう。
子どもたちをグループに分けるなど順番にくぐれるようにすると安全に楽しめますね。
「○○の動物になってくぐってみよう~!」などと子どもたちに動物になりきってもらったり、トンネルの前後にビニールシートやソフト積み木で上り下りできる階段(1~2段くらい)など障害物を置くと、より身体をたくさん動かすことができますよ。
いかがでしたか?
実習は緊張する場面も多いですが、まずは保育者である私たちも子どもたちと一緒になってあそびを楽しむことができるとよいですね。
2歳児の子どもたちは、どんどんできることも増えてくる時期ですので、成長を見守りながら、できることをどんどん増やせるようなあそびを展開していきましょう。
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